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ビギナーズ・マインド

久しぶりに鹿児島に来ました。

明日からの"仕事"のために1日早く鹿児島入りしたんですが、せっかくですので早めに移動し、のんびりと過ごしました。

ランチ。

何を食べようかと迷いましたが、これまで、知っていましたが入ったことがないお好み焼き屋さんに行くことにしました。

関西出身だからなのか、単なる個人的な嗜好なのか、自分はお好み焼きが大好きです。

ですので、頻回に訪れた場所では必ずお好み焼き屋さんに行ってます。

ただ、この店だけは、何年も前から興味はあったんですが、なぜか入り難く、行ったことがありませんでした。

なぜ入り難いのか•••敷居が高いんです。

歴史があります。

創業70年を超えています。

看板のデザインも、お店のネーミングも、「うちには歴史があります!」って言っているかのような格調を感じてしまいます。

そして、入り口が奥まっています。

通りからは店の様子や、どういうお客さんが入っているのかが全く分かりません。

この状況を冷静に分析してみると、自分が勝手に敷居の高さを生み出していることが分かって面白いです。

人は目に見えないことが多い状況に置かれると、見えない部分を想像で埋めようとします。

そうすることで、まるで見えているかのように錯覚し、結果として、見えない不安をなくそうとしているんだと思います。

逆にいえば、不安をなくすために、単なる想像を事実であるかのように錯覚したいんだと思います。

そもそも想像の元になる情報は非常に限定的で、かつ不安をなくしたい(そのために錯覚したい)という守りの姿勢が影響し、どうしても断定的かつ悲観的なものになってしまうんじゃないかと思います。

創業70年超、路地裏

古い

おじいさん、おばあさん

頑固、気難しい

常連客、アウェー

•••そんな想像をあたかも事実であるかのように錯覚して、自分の中にある敷居がどんどん高くなっていくんじゃないでしょうか。

実際に入ってみて、店内は昔ながらの雰囲気はありましたが、古いというよりもレトロでおしゃれなものに感じました。

店員さんは、若い人たちが2、3人

明るく、元気な接客が心地よかったです

そして、何よりも美味しかったです

考えてみれば、美味しくなければ70年も続くことはないですね。

大満足で幸せなランチでした。

禅宗では今・此処の大切さが教えられます。

今じゃないもの、此処じゃないものの代表が先入観、ステレオタイプです。

先入観、ステレオタイプを捨てた状態として、初心、ビギナーズマインドの大切さも教えられます。

改めて、今・此処、ビギナーズマインド、そんなことを学ばせていただいた日曜日でした。

宗慧

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