正月病
早いもので年が明けて12日。
鏡開きも過ぎました。
正月明け。
何となく気忙しく感じます。
そして、何となくやる気が出ません。
ちょっとした憂鬱も感じます。
祭りの後の静けさ•••みたいな。
年末年始という非日常から、年が明けてまた日常に戻る、そんな時期だからでしょうか。
日常の生活リズムが崩れるのは簡単です。
しかも何の苦痛もなく崩れます。
ただ、元のリズムに戻すのは、時間がかかりますし、身体的、精神的に多少なりとも苦痛を感じます。
こんなとき、朝のルーティンが役立ちます。
自分の場合ですと、
朝4時の起床
コーヒー
読経
坐禅
そして、掃除
でしょうか。
ルーティンがあると、生活リズムが一旦崩れても、元に戻すのが比較的簡単です。
はじめは少しめんどくさく感じたりもしますが、ちょっと無理をしてでも、やり始めてしまえば、あとは自然とできてしまいます。
そして、それを数日続ければ、また元どおりにやるのが当たり前になってきます。
朝のルーティンは日常生活の「箍(たが)」のようなものでしょうか。
形直ければ影瑞し
(かたちなおければ、かげただし)
こんな言葉があります。
姿かたちが整っていれば、それに合わせて影も整います。
まずは形から
日々の生活の中でも、行動を整えていけば、心もそれに合わせて整ってきます。
そんなことを教えてくれる言葉だと思います。
気忙しさ、やる気のなさ、憂鬱、
そんな気分を変えようとしても難しいです。
気分は決して自分の思い通りにはなりません。
思い通りにならないものは放っておくのがいいと思います。
「そんな時もあるよなあ」
くらいの気持ちでいましょう。
そして、まずは形から。
まずは行動からです。
朝のルーティンを活用して、毎日の行動を整えていくことで、心も自然と整ってきます。
日々の生活に箍をはめることで、気忙しさ、やる気のなさ、憂鬱、そんな気分もいつの間にか無くなっていきます。
思考に気をつけなさい
それはいつか言葉になるから
言葉に気をつけなさい
それはいつか行動になるから
行動に気をつけなさい
それはいつか習慣になるから
習慣に気をつけなさい
それはいつか性格になるから
性格に気をつけなさい
それはいつか運命になるから
マザー・テレサの言葉です。
もともとはヒンドゥー教の教えだそうです。
まずは行動から
この時季、そんなことを実感します。
令和7年1月12日 朝
坐禅後の雑感
宗慧