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気がつけばお寺の住職②

20年くらい前に聴いたお坊さんのお話。

「世の中は思い通りにならないんだ」

この言葉が自分と仏教の出会いでした。

当時、30代半ば、バリバリと仕事をして、それなりの成果も出して、自分で起業したりもして、そんな自分の中には・・・

「世の中はがんばれば思い通りになるんだ」

という何の根拠もない自信がありました。

でも、このお坊さんの話を聴いて、思い通りにならないものを思い通りにしようとして、必死にがんばっているのが自分の姿なんじゃないかなあと思うようになりました。

まるでハムスターが輪っかの中を一生懸命に走り続けている姿が自分に重なりました。

仕事をしていくうえて、問題解決ということが大事だと教えられました。
そして、問題は、理想と現実のギャップなんだと学びました。

思い通りにならないという現実。
思い通りにしたいという理想。

このギャップを埋めるために必死に努力していたのが自分だとすれば、仏教の教えは、思い通りにならないという現実を受け入れること、そして、思い通りにしたいという理想を捨てること、ここに尽きるように感じました。

確かに、これも一つの問題解決だと変に納得する自分がいました。

宗慧

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