自分であることの証明
運転免許証の再交付を受けました。
火事で全て燃えてしまって困るんだと実感したことが二つあります。
一つは現金です。
口座にお金が入っていても、通帳やキャッシュカードが燃えてしまえばおろせません。
そしてもう一つが身分証明です。
燃えたものの再発行や事後対応の手続きをしようとすると、いろいろな場面で身分証明書の提出を求められます。
こういうとき、身分証明書として認められるのは、パスポート、マイナンバーカード、そして運転免許証のようです。
火事後の対応をスムーズに進めるためにも、このうちのどれかをできるだけ早く手に入れることが大事なんだと実感しました。
現実的に一番早いのは運転免許証です。
そしてなにも身分証明書がない状態でも、住民票と銀行口座を証明する書類(氏名と口座番号が入ったもの)があれば、運転免許証は都道府県の免許センターで即日交付してもらえます。
運転免許証を再交付してもらうまでの数日間、
「自分が自分であることを証明せよ」
なんとなく、社会からそんな問いかけをされているように感じました。
まるで禅の公案のような問いかけです。
よくよく考えてみれば、非常に意味深で、簡単には答えの出ない問いかけでもあります。
仮に、禅の公案として老師から対面で、問いかけられ、運転免許証を目の前に提示すれば(今であればそうしたい気分です)•••きっと一喝されて終わるような気もします。
「自分が自分であるとは」
運転免許証を手に入れて、当面の問題は一つクリアしましたが、せっかくですので、しばらくは考え続けてみたいと思います。
宗慧