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キレイになりたい 女心と男心
先日、ニュース番組を見ていたら、お年を召された女性コメンテーターの気合いの入った装いに目を引きました。
たくましい二の腕剥き出しのノースリーブでタイトスカート、ヒールの高いパンプス、髪の毛はブリーチをしているため明るい髪色。そして濃いめのお化粧とネイル。
なかなかバッチリきまっています。
でも、全体的に薄着。こんな寒い日に、(でもスタジオは暖房効いてますよね)ノースリーブだなんて、体冷えるよな~、とオバちゃん目線で心配をしてしまいました。
テレビに出演されるわけだから、キレイにされるのは当たり前だと思います。が、女性のキレイって、本当は体にそうとう負担がかかっていることを、改めて思い出しました。歳を取れば取るほどに。
前職の頃は、人並みに外見を整える努力をあれこれとしていました。
女性のキレイと健康は反比例
だと思います。特に私のような冷え性の女性にとっては。
例えば、
体のシルエットを整える「ボディースーツ」や、お尻をピンと上向きにする「ガードル」はゴムの締めつけで血行不良になりやすく、冷えや浮腫みの原因に。
また、ビジネスシーンで女性が履くボトムスは、タイトスカートも多く、足さばきが悪く歩きにくい。
足元はというと、やはり「パンプス」がスタンダード。7~8cmヒールが足を長くみせてくれて、スタイルがよく見えます。でも、1日中履き続けると、夕方くらいから足がパンパンに浮腫んできます。
髪の毛のカラーリングやパーマは、やはり髪が傷みやすくなりお手入れが大変。トリートメント必須。また、30代後半から少しずつ白髪がちらほらと出始め、白髪染めも健康で若々しくみせるには必須アイテムでしょう。
まつエクやまつ毛パーマも、自まつ毛が抜けてしまうなど負担がかかります。ネイルも伸びるたびに2週間に1度はサロンのお世話になり、自爪をもろくさせます。
メイクは言わずもがなですが、お肌に負担がかかり、仕事から帰ってからのメイク落としは眠気との戦いで一苦労です。
他にも、エチケットとして全身脱毛をする女性も少なくありません。あの脱毛レーザー光線が皮膚に当たる激痛に涙した女性も多いはず。でも、その苦しみを乗り越えてたからこそ、女性たちは堂々とノースリーブの装いができるのです。
うぁ~、女のキレイって大変!
お財布にも、心にも、体にも負担がかかります。
でも、それをカラダを張って「キレイ」の努力をしているムチムチ女性コメンテーターの姿に、シンパシーを感じました。
私はキレイになる活動「キレ活」(←今、思いついた造語です)は現在皆無に近い。体のラクを最優先していますが、久々に部分的にでもやってみようかなぁ~と、
人生にハリを持たせる意味でも、たまにだったらいいかもしれないなと思いを巡らせていたら、スマホに友達からメッセージが・・・
今、電車の中。
目の前で、Diorのコンパクトを開き、
アイラインを引く男子。
それが、サマになるイマドキ男子。
時代は変わった。
えっ、ウソ!
公衆の面前で男子がお化粧!しかも高級ブランドDiorを化粧品として選ぶとは美意識が相当高い男子なはず。Diorは発色がよいことで知られており、化粧の知識もそれなりにあるに違いない。
私は、いい意味で固定概念が崩されて、ワクワクした気分になりました!
これからは、男性とキレイになるための様々な負担や苦しみ、そして喜びを共有できると思ったからです。
「なんで、(女性は)ファッション、美容、化粧にそんなにお金かけるの?」と、一度は男性はギモンに思ったり、理解できなかったりとあったと思うのですが、それを分かち合えるのは女性としてはすごく嬉しいこと。
これからの時代は
キレイの喜びも苦しみも、
女のものだけではなく、男のものでもある。
私も、おちおちキレイをサボるわけにはいかないなと、思わせてくれた出来事でした。
表面的には、戦争・紛争、少子高齢化、インフレ、物価高、宗教問題、食糧問題が目立ちますが、水面下では人々の価値観の変容がスゴイ勢いでうごめいているのを感じます。
この波に溺れないよう、一つの概念にとらわれずに、日々自分をアップデートしてきたいと思います。