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王道コースを外した、日光旅行
昨日、家族と日帰りで日光(栃木県日光市)へ行ってきました。
天気にも恵まれ、風もなく過ごしやすい吉日。平日ということもあり、高速は比較的空いていました。
が、目的地(奥日光)を目指して、紅葉で彩られた山々のいろは坂のカーブをくねくねと上っていくにつ入れて、車の渋滞がはじまりました。
あれ? 平日の午前中なのに、混んでいるな~
と、ちょっと嫌な予感がしました。
いろは坂を上り切ったその先は、さらに車の渋滞!歩道には団体客がゾロゾロと列をなしており、たくさんの人でにぎわっていました。
車をノロノロと走らせながら、駐車場を探すのですが、どこも満車ですぐに空きそうにもありません。
うわぁ~、Go To と紅葉時期が重なったから、
これは作戦変更かな~?
と、いろいろと考えを巡らせた結果、
早々と、日光観光の王道コース(日光東照宮、華厳の滝、中禅寺遊覧船)を断念しました。
でも、残念な気持ちよりも、
比較的空いていて ”超穴場" があるはず!と、ちょっとワクワクしている自分がいます。
観光の王道コースを外す
ということは、
京都の三大名所
でいうところの「金閣寺」「銀閣寺」「清水寺」を外すこと。
東京の三大名所
でいうところの「浅草」「スカイツリー」「上野動物園」を外すこと。
初めての場所に訪れる ”観光初心者” にとっては、王道コースは見逃せないかもしれません。ですが、私たち家族は、かなり前ですが一部の王道コースは訪れたことがあります。(私は、あまり記憶がないですが…笑)
とりあえず、空いている ”超穴場" を求めて、車を走らせました。
ここからは、”王道外し"のコースとなります。
① 竜頭の滝
▼
② 日光国立公園
▼
③ 日光 田母沢御用邸
❶ 竜頭の滝
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滝つぼ近くが大きな岩によって二分され、
それが「竜の頭」に似ていることから
この名がついたそうです。
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日光は、京都と並んで「ゆば」が有名です。
カラッと歯ごたえがよく美味しかったです。
【感 想】
紅葉の深度は、7~8割程度といったところでしょうか。「竜頭の滝」は、華厳の滝ほどのゴージャスさや迫力には欠けますが、心穏やかにずっと眺めていられる親しみのある滝です。
❷ 日光国立公園
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戦場ヶ原 三本松
三本松の地名の由来は、ひときわ目立つ
3本のマツがあり、いまは枯れて名前だけ
が残っています。背後の山は「男体山」です。
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男体山(なんたいさん)
標高 2,486mの火山で、日光連山のほぼ中央に位置し、
「日光富士」や「下野(しもつけ)富士」
とも呼ばれます。
【感 想】
駐車場が広々として、すんなり駐車できました。混んでいなかったので、お土産売り場や茶屋のはしごもしやすかったです。茶屋のいちごソフトクリームが美味しかったです。栃木県はいちご🍓収穫量が、45年間連続1位。なっとくです。
❸ 日光 田母沢御用邸
昭和22年(1947年)まで、大正天皇をはじめ、三代にわたる天皇・皇太子がご利用になられ、平成15年(2003年)に「国指定重要文化財」に指定されました。
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見学客は私たちの他に1組のみ。
ゆっくり時間をかけて、御用邸の中と庭園
を満喫しました。
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息遣いを感じる一つの絵画のようです。
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奥行のある庭園に演出してくれる静かな小川。
旅の疲れが癒されます。
【感 想】
「日光 田母沢御用邸」観光名所としては聞き馴染みは全くなかったのですが、フラッと行ってみたら、当たりでした!
宮内庁の関係者が運営をされているのか、受付から所々に配属されたスタッフの方々が、穏やかで品があり親切でした。
また、建物が格調高く風情があり、庭園の紅葉が美しく、まるで京都に来た気分を味わえました。
”脇道”コースって面白い!
王道コースを外した今回の旅ですが、多くの気づきがありました。
そもそも「王道」とは、
「スタンダード」「正解」「近道」「リスクが少ない」などの意味を持ちます。
何かを初めて経験する時は、「王道」を選ぶことは安心につながります。でも、毎回どんな時も「王道」を選ぶだけでは、自分の感性を鈍らせる気がします。
「王道」は過去データを集約して、失敗が少ない無難な可能性が最も高いというだけで、それが自分にとって面白味のあることとは限りません。
だから、みんなの「王道」は参考程度にするくらいで、自分の「王道」を見つける旅も楽しいと思うのです。
そこには、思わぬ発見と気づきというサプライズが待っています。
私は、世間が提唱する「王道」の人生を歩いてきました。確かに失敗は少なかったように思いますが、決して楽しい人生ではなかった。
また、年齢を重ねるごとに、世間の王道に合わせられない自分に自己嫌悪に陥ってしまうこともしばしば。
今は、世間の王道コースから、だんだん外れてきている感じがするけど、あえて脇道コースに入って、そこで偶然に面白いものを発見できる今がとても楽しいのです。
旅と人生の「脇道コース」
意外にいいかも!と、確信した日光の旅でした。