紅葉狩り 2024 湖東三山 百済寺
天台宗湖東三山釈迦山百済寺
太郎坊宮を後にし、湖東三山百済寺に向かいました。
実は、当初は百済寺に行くか永源寺に行くか迷っていました。どちらも路線バス(近江鉄道バス湖国バス)でアクセスできるのですが、百済寺方面のバスは本数が非常に少なくて交通の便があまり良くないのです。しかし、「迷った時は困難な方を選ぶ」という考えのもと、あえて百済寺に向かうことにしました。
百済寺へのアクセス方法をまとめておきます。各々、メリットとデメリットがあります。交通の便が本当に良くないので、計画的な行動が求められます。
近江鉄道八日市駅からちょこっとバス「愛東線北回り」、百済寺本坊前下車。メリットは百済寺の前まで連れて行ってくれます。デメリットは本数がとにかく少な過ぎる点です。交通系ICカードも使うことができますが、PiTaPaの場合はチャージ方式のみでポストペイ方式は使うことができません。
JR能登川駅か愛知川駅から近江鉄道バス湖国バス角能線、百済寺本町停留所下車。ここから徒歩1.2キロ。本数は1〜2時間に1本程度。百済寺まで坂道を登っていきます。結構歩くので、健脚じゃないと厳しいかも。
京都駅から名神ハイウェイバス、百済寺下車。本数は1時間に1本。徒歩約20分。百済寺から一番距離があるアクセス方法故にメリットなし。
帰りは百済寺から百済寺本町バス停まで歩きました。付近は商店は皆無、街灯も少ないので、日没前後にバス停に向かう際は要注意です。喉が渇いても、付近には自動販売すらありません。
百済寺本坊前停留所に到着。バスを降りるや否や、久々に飛び出し坊やに遭遇。しかもコスプレしています。子どもである筈なのに「百済寺樽」という純米酒が入った一升瓶を抱えています。この百済寺、滋賀県下の最古刹と言われています。7世紀前半、この地に来た百済人達のために聖徳太子(厩戸皇子)が建立したと伝わっています。平安時代から中世にかけて1000近い僧坊を持つかなりの規模の寺院だったようで、15世紀後半から16世紀初頭にかけての戦乱で多くの建物が焼失してしまいます。その後間もなく復興しますが、織田信長によって再び焼き討ちにあいます。江戸時代に入り復興され、現在の建物の全ては近世以降に再建されたものです。なお、飛び出し坊やが抱えている酒瓶に書かれている「百済寺樽」ですが、織田信長の焼き討ちにあう前に造られていた清酒で、焼き討ちの後に廃止され、2017年に444年ぶりに復活したそうです。
紅葉の名所
受付を済ませていよいよ参拝です。表門付近の色づき具合は見事でした。交通の便が悪いので、当初は来るかどうか迷っていましたが、選択は誤りではなかった模様。
絶景の数々
この時点で既に16時でした。日没前には下山したかったので、かなり駆け足で境内を巡りました。初訪問だった湖東三山百済寺。噂に違わぬ絶景を思いっきり堪能できました。名残惜しさもありましたが、これ以上暗くなってもあまり良い絵にはならないし、路線バスを逃すと帰ることができなくなるので下山することに。
途中寄り道しながら20分ぐらいかけて百済本町停留所まで下り、そこからJR能登川駅行きのバスで帰路につきました。