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感覚運動科学②「歩行動作:アームスイング」
今回はオンラインサロン「PLAZ+」のアウトプット第2回です。
アームスイングが必要な理由[1]
歩行の動作分析をする際は、どうしても下肢ばかりに注目しがちである。
だが上肢にも視野を広げて観察してみようというのが今回のトピックだ。
歩行の際にアームスイング(腕振り)が必要な理由は何だろうか。
1つ目は”姿勢の安定”である。
上肢は、姿勢の動揺があった際に特に力を発揮するという。
2つ目の理由は”エネルギー消費を最低限に抑える”ことである。
具体的には、体幹、頭蓋の回旋力を逃すために働いたり、軟部組織にストレスがかかりすぎないよう、腕の筋肉が遠心性収縮で受け止めたりしている。
アームスイングの左右差[1]
ヒトの歩行は、左のアームスイングが優位になる。
それには利き手とは関連性がないことや、ある程度の左右差は生理的なことだといわれている。
片腕の動きが制限されると、もう片方の腕の動作が大きくなる。
それによって胸郭や骨盤の回旋運動、ストライド、歩行速度が減少する。
アームスイングに影響を及ぼす疾患[1]
パーキンソン病
脳卒中
脳性麻痺
脊髄損傷
パーキンソン病患者は歩行時にアームスイングが減少するといわれている。
また、歩行補助具の使用はアームスイングを奪うとされている。
走行とアームスイング[1]
走行の際に片腕に制限があると…
ケガのリスクが増大する恐れがある。
前額面上の膝・股関節角度が上昇する。その他には、フットストライク角度の減少、歩幅減少、ピッチ上昇がみられる。
[1]オンラインサロン|PLAZ+:感覚運動科学「歩行動作の分析:アームスイング」
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