熱中するほど好きなことを仕事にするための心構え
『世界のトップリーダーに学ぶ 一流の偏愛力』の著者である谷本有香さんが著書について語ってくれるイベントに参加してきた。
このイベントは、朝渋という朝活をコンセプトに活動しているコミュニティが開催しており、著者と語るシリーズは結構な頻度で開催されているため、著者の方に興味があり、話を聞いてみたいときは参加するようにしている。
今回、谷本有香さんのことはイベントの告知で初めて知ったのだが、好きなことを仕事にしようという風潮が強くなる中で、私自身好きなことを見つけられずにモヤモヤしており、このイベントで何かしらのヒントを得たい参加を決めた。
モヤモヤしていたこと
至るところで「好きなことを仕事に」というフレーズを見聞きするようになり、自分の好きなことと向き合う機会も増えてきた。
自分の好きなことについて考えるが、はっきりとした回答があるわけではなく、今までの経験の中でなんとなく楽しかったことや自分の経験の中で仕事につながりそうなことを、無理矢理好きなこととして定義していた。
以下のような負のスパイラルに入っているのだとわかった。
1. 好きなことを仕事にしている人をうらやましいと思い情報収集し始める
2. 好きなことについて考える
3. 好きなことを無理矢理定義する
4. 好きなことについてアプトプットする
5. モチベーションが継続せず、アプトプットが続けられない
6. 本当の好きなことじゃないからだと言い訳を考え始める
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谷本さんの偏愛との向き合い方
偏愛とは「あるものや人だけに偏って愛すること。熱中するほど好きなこと。」という意味。好きなことの上位に位置する概念という印象だった。
世界のトップリーダーたちは偏愛を持っているし、相手にも求め、偏愛を持っていなければ覚えてもらえないとのことだった。
谷本さんが、そんなリーダーたちに自分自身を覚えてもらうために、どうやって偏愛と向き合ってきたかを教えてくれた。
「日々の感情にフタをすることなく向き合う」
日々のワクワクやドキドキする感情と向き合い、自分がどのような時に、どのような感情になるのかを理解することが重要。
必ずしもポジティブな感情から偏愛は生まれるわけではなく、怒りや憎しみから生まれることもある。
誰かの偏愛に触れたりした時に何かしらの感情が発動するかもしれない。
感情をヒントに、自分の興味や関心、課題感など、偏愛につながりそうなことを見つけることができる。
「偏愛は日々アップデートしていくもの」
様々なことをインプットすることにより、興味、関心は日々移り変わっていくもの。自分自身を進化させていくためには、外部との接点を通して、興味、関心の幅を広げ、化学反応を起こしていかなければいけない。
一つの偏愛に固執することなく、シナジー効果を生みそうな要素をプラスしたり、不要な要素を取り除くなどして、棚卸しをすることにより、自分自身の偏愛に磨きをかけていく。
棚卸しをする時に使える問いとして、以下のようなものを挙げていた。
・私が何が好きなんだっけ?
・何が強みなんだっけ?
・何にエネルギーを注いでる?
・最近時間使ってることは?
「ビジネスアイデンティティ=偏愛+他者貢献」
自分の偏愛と社会との接点、社会にどう貢献できるかも考えることにより、これからの社会で活躍できるようになる。
ヒエラルキー型の社会から、人や会社の上下関係を重要視せず、それぞれの強みを活かして価値を生み出していこうとするネットワーク型の社会に移り変わり、フリーランスや副業をする人もどんどん増えてきている。
自分の強みを外部にアピールできる人が今後活躍の幅を広げていくのは間違いないので、他者貢献できる偏愛の姿を考えることが重要になる。
これからやること
谷本さんの話を伺い、以下の2つのことに取り組むことにした。
偏愛について定義付けできていない自分にとっては、ちょうどいいTryだと思っています。
1. ポジティブ、ネガティブな感情になった出来事を一つ書き出す
2. 周りの人の偏愛を書き出す