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ネコばあちゃん2

【知る事】


何も無い広い草っ原、一人の侍がいる、そこに現れる、プロレスラー!と!いきなり飛びつくプロレスラー!侍、それをヒラリと交わし、刀を抜き、プロレスラーに斬りかかる!プロレスラー!その刀をサッと右によけ、後ろに回り込み、侍を後ろから抱き上げ、バックドロップの体勢に!侍ピーンチ!と、その時!土の中から、忍者が現れ、プロレスラーの両足を掴み土の中へと引きずり込んだー!体半分土に埋まったプロレスラー!忍者、やってやりましたよ!とニヤリとグッドサインを侍に向け、シュタタタと立ち去った!!侍、かたじけない!と見送り、土に半分埋まったプロレスラーに、一言、
『御免』
と、その場から立ち去った。一人残されたプロレスラーが一言、
『せめて、出して』


                                                      ….. TO BE CONTINUED



ネコばあちゃん『いったいこれは、何を見せられてるの?侍に、プロレスラー!?、途中から現れた中途半端な忍者は何?えっ!?しかも続くの!?』

ワタル『わー、面白かった!今日から始まった新アニメ!「果たし状御免侍、拙者が参る。第一話、御免侍VSプロレスラー」だよ!』

ネコばあちゃん『絶対、流行らない!よく放送できたわね!ほんと、ワタル小さい頃から、ばあちゃんには理解できないセンスだったわ〜。』

ワタル『えへへへ、照れるな〜。』

ネコばあちゃん『褒めてない!しかも、友達の誘いを断って、このアニメの為に帰ってきたのね?可愛らしい女の子の!』

ワタル『さよちゃんかー!だってアニメのが楽しいじゃん。』

ネコばあちゃん『ワタル、ばあちゃん今日こっそりワタルの学校での様子みてたけどね、、、』

~学校~

キーンコーンカーンコーン

ワタル『はー、今日も嫌な一日が始まる。お腹いたいなー。またフトシくん達にいじめられる。そうだ!保健室に行こう!!』

ワタル『は〜、次は体育の授業かー、やだな〜またフトシくん達にからかわれる。そうだ!保健室に行こう!』

ワタル『は〜、あれ、飛行機雲だ、あっ!そうだ保健室に行こう!』

~家~

ネコばあちゃん『て、何かあれば保健室に行っていたじゃない、何時もそうだったの?』

ワタル『フトシくん達にいじめられるようになってから、、保健室にはお世話になっております。』

ネコばあちゃん『お世話て、ずっといじめられているのね。』

ワタル『うん。』

ネコばあちゃん『でも、味方がいるじゃない。さよちゃん。』

ワタル『さよちゃんは、いつもぼくを気にかけてくれる、ぼくがいじめられてても、フトシくん達に注意してくれるの。』

ネコばあちゃん『強いのね〜。』

ワタル『ぼくも、強くなりたい。強くなって、やりかえしたい!』

ネコばあちゃん『それは、ほんとに強いとは言わないのよ。』

ワタル『どうして?強いって?ばあちゃん前に言ってたよね、優しい人は強いって?どういうこと!?』

ネコばあちゃん『それは、さーて、簡単には教えられないよ。』

ワタル『えー!そんなー!ひ、ヒントをくだせー!』

と、大袈裟に土下座して言いました。

ネコばあちゃん『あらま、仕方ない、ワタル、先ずは、相手を知る事、そして自分の気持ちを伝える事。もうばあちゃんは、あまあまね、ほぼ答え。そうね、先ずはフトシくんを知りなさい!』

ワタル『フトシくん、クラスのボス的存在、さよちゃんの事が好き。何かにつけてぼくを、いじめる。』

ネコばあちゃん『まだまだ、もっともっと深くを知りなさい。』

ワタル『深くを、、、、、、知る。』

~次の日~

キーンコーンカーンコーン

ワタル『深くを知る』

ネコばあちゃん『ちょ、ちょっとワタル!
深くを知るとばあちゃんは言ったけど、あなた、授業中からずっと、トイレまで、下校の時までもずっと、コソコソと付けて、まるで、スートカじゃない!?』

ワタル『ストーカーね!って、違うよ、観察してるの、フトシくんの事を知ろうとして!』

ネコばあちゃん『偉い!ワタル最高!!さすがばあちゃんの孫っ!って、ばあちゃんあまあまね、はぁー、ま、いいわ、成せば成る何事も。』

ワタル『しー!フトシくんに気づかれちゃうよ、あ!』

と、フトシくん、町外れにある、ポツンと佇む教会へと入っていきました!

ワタル『教会?あそこは、確かお父さんやお母さんが近付いてはだめよって言ってたよ。』

ネコばあちゃん『あら、そんな事言っていたかしらね〜?はて?ちょっとばーちゃん、窓から覗いてくるから、ここで待ってなさい。って、ワタル?』

ワタル『観察監察!』

ネコばあちゃん『あ、いつの間に、あんなバレバレなコソコソをして、窓に近付きすぎよ!』

と、教会の中では、何人かの大人達が、一人の真っ白な服に身を包まれた女性に向かい、何やらブツブツと、言いながら、正座し、手を合わせております。そこへ、後から来たフトシくんも混ざり大人達のように、正座し、手を合わせブツブツと言っております。

ワタル『なんだ〜?何してるんだろ?何か言ってるけど何も聞こえなぞ、もうちょい近づけば!』

と、窓に耳をあてると、

『あ〜偉大なる、母、世界の母様、どうか、その偉大なる力をわれにわけあたえたまえ〜。自由をわれに〜、愛をわれに〜』

ワタル『ん?世界の母サマ〜、自由〜の?』

と!その時、ワタルの足元に、ワタルの大嫌いな蜘蛛がかさかさと!

ワタル『ひゃー!!!』

ネコばあちゃん『ワタル!?しまった!』

ワタルの声を聞いて、慌てて一人の大人がでてきました!!そして、あっという間に、ワタルを捕まえ、教会へと、連れ去りました。

ネコばあちゃん『あ〜なんて事!?どうしたらいいのかしら、ばあちゃん大ピンチ!いや、今はワタルが大ピンチ!!』

どうする事もできない、ネコばあちゃん、はたして、ワタルを助ける事はできるのか!?
ワタルの運命やいかに!?

次回、ワタル宗教に入る!?
ネコばあちゃん愛と命の授業。
お楽しみにね!
                                                                           


                                                                                   つづく

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