小論文の講座 第9回 序論本論結論
序論本論結論
小論文は型があると述べている参考書の中で最も述べられているのは、「序論本論結論」です。それでは、これらはとはどういうこととされているでしょうか。
序論・・・背景の説明。用語の説明。先行研究。【テーマ】
本論・・・原因・理由の考察。具体例。【論証と肉付け】
結論・・・全体のまとめ。意見の提示。要約。【自分の意見】
基本的な型
「結論→本論→結論」という最初と最後に結論がくる型を「双括型」と呼びます。
また、「序論→本論→結論」のように、最後にのみ結論がある型を「尾括型」、「結論→序論→本論」のように、最初にのみ結論がある型を「頭括型」と呼びます。
一貫性をもった文章にする
どの型が良いかは、設問の要求、字数制限などの条件によって異なりますが、初心者は「双括型」をおすすめします。
なぜなら、初心者がよく陥る失敗として、一貫性の無さがあるからです。
文章を書くのに慣れていない人は、とりあえず書き始めることが多いです。「どう書き始めたらいいのですか」という質問をよくされるのですが、一番最初にしてきます。そして、書いた後に考え始めるパターンがよく見られます。
そして、途中で良いことを思いついて、それを書き、また考えて思いついて書くという流れを繰り返します。そうなると、最初に考えていた内容と最後の内容が違ってきてしまうのです。
「双括型」にすれば、最初と最後に自分の意見を述べるので、ずれていないか目で見てチェックすることができます。読む側も繰り返し述べていると意見を読み取ってもらいやすくなります。
ただ、小論文の字数制限は考える内容の割に少ない場合が多いので、書きたいことが十分に書けなくなるデメリットも存在します。字数に余裕を持たせて書いていく場合には「双括型」は向きません。
文章に一貫性を持たせるなら、考えきってから書くことがいいでしょう。ちなみに私は60分の試験時間なら25分は考える時間に当てましょうと指導しています。書くスピードが早くなればもうちょっと考える時間を多くとらせます。
まとめ
文章に一貫性を持たせるためにも型を活用しよう。
考えてから書くようにしよう。
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