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夢なんか簡単に叶わないけど、きっといつかは叶う。

大学1年生の時に自分が大学に入ってからやりたい事を100個必死にノートに書いた記憶がある。

海外に行く。1000万円稼ぐこと。彼女を作ること。バンジージャンプをすること。

すぐに出来そうなことから絵空事までたくさん書いた。

その中でも『店長になること』と当時自分が書いた時には、本当になるときが来るなんて想像もしてなかった。

夢リストを書いてから、時間があっという間に過ぎていった。

高校まで部活尽くしの生活を送っていため、今まで人生で体験できなかったことに時間を積極的に割いていった。

初めてのアルバイトをしてお小遣いを稼ぐという体験。新しい環境で友達との遊びの約束。そして、たまに地元や高校の同級生と久しぶりって言って近況報告をしあって盛り上がる。

そんなことを繰り返していったらあっという間に大学生活が終わりに近づいていた。

気づけば進路を考えるタイミング。

僕は迷っていた。

自分が働いている姿なんか想像できないし、そもそもなんで強制的に想像させられないといけないのだろう。

就職活動をすることに抵抗があるし、しないと逃げてるだの、傲慢だの言われるし。

まさに、僕は将来について悩みに悩みまくってるタイミングで行ったのが北海道の1人旅だった。

そして、そこで自分が店長になるきっかけとなったゲストハウスに出会う。

ここでの出来事は過去にも何回かnoteに書いたので省略するが、ゲストハウスには世界中の国の人が泊まっており、それだけの生き方が集まっていて、色々な人生の選択肢がある中で『自分らしく』生きている人を目の前で見て、会話して、僕の価値観が良い意味で大きく壊された。

大学4年間通って就職活動をするなんて誰が決めたんだろう。どうしてその道を選ばないといけないのだろう。

自分のコミュニティの外に出ると、世界を見ると、生き方は生きている人の数だけ存在するのに。

きっと、自分らしく生きれるようになるには、色々な価値観に触れる必要があるんだと思う。

その多種多様な価値観を触れる機会というのは中々自分の手では作れないのではないか。

だったら僕は自分の手でゲストハウスみたいな場所を作ろうということで僕は店長になった。

そしてゲストハウスみたいな場所を自分のお店で実現するためにはターゲットを決める必要があった。

僕は迷わず、学生のための価値観が広がる場所、を作ろうと思った。

新しい価値観に触れることで、人生の選択肢が広がるのであれば、若ければ若いほど良い。だって若い人ほど残された時間が多くあるのだから。

学生が気軽に集まって、泊まって、自分の価値観を言い合って、刺激を受けて、学びになって、新しいことに挑戦して

そのために

『あっ!!〇〇に行けばきっと何か見つかるもしれない』

といった学生にとってのアットホームな場所があったらどれほど人生が楽しくなるだろうか。

そう思って僕は店長になり、そういう場所を作ることを目指した。

しかし、理想とする場所を作るためにはやらなければならないことが山ほどあった。

掃除をして、1人でして、みんなでして、シフトをつけて強制力つけて掃除させて、コロナがきて、辞めちゃって、教育をして、採用をして、自分の理想を語る人には語って、仲間を増やして。

1人の人間としてやりたいことを目指す前に、目の前にある事業に、当時はひたすら追われていた。

そして、目の前に転がっていたタスクを1つ1つこなしていき、僕が店長になってから2年弱という月日が経った今、ようやく僕の目指していた場所になりつつある。(過程というかメソッドはいつか書きたいな)

途中、僕は店長を引退してしまったために、自分のお店を理想とする状態まで最後まで注力できたわけではない。

でも、今では用事もないのに職場にくるスタッフも増えて、スタッフでもないのに来るやつもいて、ただのいち職場からアットホームな場所になりつつある。

これは僕が店長にならなかったら、きっとこういう場所にはならなかったのだろうか。

その時は別の人が店長をして良い売り上げとか出していたのだろうか。

でも、僕が店長になったから、誰からもお願いされていないのに、理想とする方向性があって、大学を休学してまでコミットしたから、今の状態があるのだと信じたい、いや信じてもいいのではないだろうか。

今の僕のお店で生まれている会話も笑顔も涙も全部、僕があの時店長になると決断しなかったら生まれなかった。

全ては0から始まったスタート。

きっといつか、こうなれば良いなと想いを抱き続けた。

大学1年生の時に書いた夢リストのほとんどは達成できていないけれど、自分がしたいと思ったことは、願い続ければきっといつか叶う。

それを僕のお店が教えてくれた。原体験になった。

この状態になったのは決して僕だけの力ではなく、僕の後を引き継いでくれた、今の店長のおかげでもあるし、彼を支えている副店長達のおかげでもある。

彼等は常に『役職』の悩みを抱き続けているが、お店の中の人でどうしたかではなく、1人の人間としてお店をどうしていきたいか、を考えらるようになると、ましてや行動に移せるようになると、そこから生まれてきたものは一生の財産になると思う。

僕達はどの役割をこなすか、の前に1人の人間なのだから。

1人の人間としてどうしていきたいか分からなかったら思う存分悩めばいい。

むしろ、人生長いスパンで考えれば、悩める時間なんてかわいいもんだ。

そう考えると、就活の時だけ考えるというのはちょっと勿体ない気がしない?

どう生きるかを考えることは、この世に生まれてきた理由だと思うし、その答えが巡り巡って誰かの為になる。

そんな世界の循環は『想い』を抱くことから、はじまるのではないかな。

大丈夫。簡単にはいかないけど、実現すると信じ続けていれば物事はきっと上手くいくはずだよ。

と無責任なこと言っておくわ!


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