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社会人になって無理矢理休みを作って沖縄に行ったら友達が増えた話。
社会人になると、ジェットコースターのように月日が流れていく。
「毎年あっという間だね」と友達と語る年末年始も学生を卒業したらその速さに拍車がかかる。
学生時代はたくさん時間があった。しかしお金がない。
社会人になるとお金はある程度余裕が出てくる。しかし時間がない。
実際に昨年の、宿泊を伴う日本人ひとりあたりの年間平均旅行回数は1.2回らしい。学生時代は、なけなしのお金で普段出会えない価値観を得るために暇さえあればどこか行っていた自分にとっては驚きに数字である。
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一方で社会人になってみて、妙に納得感もある。
「確かに今のライフスタイルから年1~2回ぐらい行けたら上々だなぁ」と。
時間は限られてくる。加えて天敵がいるかもしれない海へ、魚を求めて最初に飛び込む果敢なファーストペンギンのように自分から機会を掴みに行かないと普段いる環境から出る機会は滅多にない。
そんな中で、常に面白い情報がないかアンテナを張っている自分にとって今回は沖縄のとある島に行けるというツアーに参加してきた。
場所は沖縄県伊是名島・伊平屋島
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今回のツアーは、旅とシェアハウスを広める活動をしているシャンディさんからお誘い頂き、CQプロジェクトというものに参加させて頂いた。
CQとは? 高めよう脱炭素指数!
『CQ』とは、ゼロカーボン社会に向けた行動変容を呼びかける共同プロジェクト。誰もが身近なところから行動を起こせるよう、ショッピングや旅行、音楽、スポーツなど身近なことから環境課題に向き合い、個々人が行動を変えていくことを目指すプロジェクトです。
CQ Twitter:https://twitter.com/CQ_carbonN
”CQ”と急に聞きなれない単語が出てきたと思うが、簡単にまとめると環境を問題を考えるきっかけとして、まずは現地に行ったり、現地の人達と交流しようよというツアーだった。そんなツアーも世の中にはあるらしい。
そんなツアーの趣旨を行きのバスで説明を受けながら、心の中では沖縄といったら綺麗な海!ウミガメ!ソーキそば!とまるで餌を待つ犬のように沖縄を堪能したいワクワクが止められず、環境問題を考えるミッションのことは頭から完全に抜けてしまった。
特技は「星にあだ名をつけること」です。
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ツアーの中で島の現地の人達とBBQをして交流する機会があった。
ツアーなので仕事的に彼ら・彼女らは参加者である僕達と交流しないといけない感じなのかなと思ったらそんな雰囲気は1ミリもなく、ホスピタリティ満載で誠心誠意に僕達をもてなしてくれた。
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毎晩のようにBBQをしていると島の現地人達と仲良くなってくる。
沖縄という観光資源溢れる土地で、次第に綺麗な景色やグルメを楽しみにするのではなく、島の皆と朝起きて昨日の様子を笑いながら振り返ったり、
2日酔いなのに「また今日の夜も飲もうよ」って冗談交じりに会話するのを楽しみにしている自分がいた。
ただ現地のコンテンツを消費する観光客になるか、現地の暮らしに溶け込みその日限りではない横にゆるく広がるような友達になれるかの違いは現地の人とのコミュニケーション量が違いを生むような気がする。
その点、今回のツアーは現地の人と交流する機会が沢山あり、年齢、出身地、恋愛事情、職歴など観光客だと知れ得ない情報を沢山聞くことができた。
今こうして文章を書いてる最中でも、「あいつ飲みすぎてすごい迷惑かけてなぁ」とか「飲み過ぎで次の日顔真っ白の中働いてたなぁ」と思い出すと少しクスっと笑っちゃうような出来事を今でも感情に強く刻まれ、記憶に残っている。
場所に訪れる動機は人それぞれなんでも良いが、個人的に今回のツアーで感じたのは「また行きたい!」と思えるかどうかの要因の1つとして現地の友達がいるかどうかが挙げられるのではないかと個人的に思った。
※ハイライト:伊是名島の1人に特技として「特技は星にあだ名とつけることです」って言っている人がいて、それって誰でもできるやんって心の中でツッコミをした一方で、綺麗な自然に囲まれた人にしか思いつかない秀逸な特技だなと今書きながら思った。ナンジャモンジャ強そうだな。
行動の先に、友達の顔が思い浮かぶこと。それが環境問題への第一歩なのかもしれない。
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正直ツアーに行ったからといって、環境問題に興味が出たかと言われそうとそうでもない。ただ、1つ行く前と行った後で変わったことは、友達が困ることはしたくない、純粋にそう思えるようになったことである。
SDGS、サステナブル、紙ストローなど、世間では環境問題を解決するための取り組みを始めているが、正直その1つ1つ行動が何につながっているのかがイメージしづらい。
イメージできないことは行動する意欲が湧きづらい。百聞は一見にしかずじゃないけれど、今回現地に行くことが始めて浜辺にゴミが流れ着いているのを目の当たりにした。
それはペットボトルや日用品のケースなど私達の生活に欠かせなくなっているもの達ばかりだった。
島に着く前、エメラルドグリーンに輝く海を目の当たりに参加者達は「綺麗〜!」と口を揃えて感動していた一方で、その目の当たりにした景色自然を脅かししているのは私達の日常を豊かにする快適さだと気付かされた。
きっと感動の対義語は快適だ。逆もまた然りだと思う。
都心で社会人になると時間に追われる感覚に襲われる。
そんな中で私達が捨てたゴミが誰かの時間を奪っている。現に私達は誰かが捨てたゴミを暑い猛暑の中でビーチクリーンをして綺麗にした。
島の人達だって出来ることなら、その時間を別の娯楽に当てたいはずだ。
あれだけ楽しいひとときを提供してくれた島の人達が困るようなことはしたくない。そこで始めて目の前の行動1つ1つを考え直すきっかけになった。
自分に一体何が出来るだろう。ビーチクリーンで特に多かったゴミがペットボトルだった。現に普段の生活で喉が渇いたたらペットボトルを買って、空になったら捨てていたのでその行動を改めてみることにした。
案外高校生以来の水筒選びは思いの外楽しかった。
実際に現地に行ってゴミを目の当たりにし、現地の人達と交流すると今まで見えてこなかったイメージが行動の先に見えてくるようになる。
道路にペットボトルが落ちている。今までは「ペットボトルが落ちているわ」と傍観者になっていただけだった。今では「ちゃんとゴミ箱に捨てられないと巡り巡ってあの海を脅かすことになるのか」と少し想像できる範囲が広がった。
行動の先に現地の人の顔が思い浮かぶようになること。
これが環境問題に取り組む上で、貴重なファーストステップになるのかもしれないと感じたツアーだった。
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