ガクチカはファミコンのファイナルファンタジー2でした
自分は就職活動というやつが得意でない。
技術がまずいこともさることながら、いまいち熱心に取り組むことができない。
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大学を卒業するときも適当な就職をした。
私は一度就職活動をしたものの、一社も内定をもらえなかった。
一番入りたかった某アイス屋さんの製品開発部門は、エントリーシートに「一番輝いているときの写真を貼れ」という指示があったので、困難に感じてエントリーシート送付をあきらめてしまった。
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就職したくなくなって、大学院に行くことにした。
それで大学院入試の勉強をしていたら、入試日程を間違えた。
はからずも入試をすっぽかしてしまった。
内部進学だったから、もしかしたら、なにがしかの運動をすれば追試的な措置を受けることができたかもしれない。
しかし、父と神社に聞きに行ったら「就職せよ」ということだった。
私はあきらめて就職することにした。
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しかしやる気がわかない。
どうせ就職活動を再開したところで、内定はもらえないのである。
同じように就職が決まらずうだうだしている友人と学食でカレーを食べていた。
すると別の友人が近寄ってきて、「おれ、就職きまったよ」という。
どこにと聞くと、某学習塾だという。
「その塾、いま東京ドームで説明会やってるよ、行ってみたら」
というので、うだうだの友人と二人して東京ドームへひやかしに行ったのである。
私はジャージ姿であった。
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ジャージで説明を聞きにいった塾にそのまま就職した。
そしてそこで十年お世話になった。
いろいろあったが総じて楽しかった。
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