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近年稀に見る疲労の原因

昨日からとてつもなく疲れている。
こんなに疲労しているのは久しぶりだ。
何もしていないはずだ。
どういうことだろう。

フィリップ・K・ディックの「ユービック」において、主人公たちは謎の疲労感に悩まされる。
疲労感が昂じるとカスカスのミイラになって死んでしまう。
疲労から助かるにはユービックというスプレー缶を己にふきかけるしかない。

ユービックとは何なのか。
そして自分もユービックがほしい。
のべつ噴霧したい。

死にそうだ…もうだめだ…とつぶやきながら現場へ行った。
すると友人がいない。
高熱を発して休みだという。

この友人と私は恐るべきシンクロニシティを形成している。
友人に「昨日家系ラーメンを食った」という話をした。
そうしたら、彼も前日ラーメンを食べたという。
家系だという。
喋っているうちに同じ店に時間差で行っていたことがわかった。

かっこいい服を見つけた。
買おうと思ったが、虫の知らせがあって、別のを買った。
翌日友人に会ったら、昨日かっこいいと思った服を着ていた。
あぶない、ニアミスだ。

それで油断してしまった。
翌週またかっこいい服を見つけた。
今度は疑問に思わず購入した。

翌日着ていったら、友人が「あっ!」と驚いた。
その服持っている、こないだ買ったというのだ。
やってしまった。

過去、無数のロクでもない同時行動が存在してきた。
友人の高熱と呼応して私も疲労したのかもしれない。
難儀だ。

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飯の記録 1月24日復活予定