見出し画像

テレビを持たなくなった経緯とNHKだけが映るテレビがほしい話

消えたテレビ

テレビを持っていない。

もとは持っていたのだ。
SONYのトリニトロン14インチ、テレビデオでVHSが見れた。
高校生のときに買ってもらったaiwaと比べるとバキッと鮮明な画質、さすがソニーと感心した。

ところが、地上波アナログ放送が停波になって、天下のトリニトロンも映らなくなってしまった。
地デジチューナーをつけたら見れるというが、そのチューナーが1万円もした。
停波前は2000円くらいだったのに。

バカらしくなって、テレビを処分してしまった。
法律が変わって、処分するにも、どこか専門の処理業者にお願いしなければならないという話になり、処分に結局5000円くらいかかった。

脱テレ

アナログ停波までは一日に4時間ぐらいテレビを見ていたと思うが、これを気に禁煙ならぬ禁テレを敢行し、全く見なくなって10年以上経った。
自分は子供の頃からテレビ大好きっ子で、最盛期は一日8時間ぐらいみていたような人間だから、禁テレは大決断だったといえる。

一度、会社の同僚が結婚して不要になったからと、テレビをくれたことがあった。
ピンクの筐体がまぶしい液晶のナウいやつで、21インチと巨大だった。

だがその頃には脱テレを完遂しており、コンセントも刺さずただ置いてあるだけだった。
というか1年ばかり送ってもらった段ボールに入れっぱなしにしてあったのであり、くれた人に失礼だったと今にして思う。

ただお客さんが来たときは便利なもので、私の世代ぐらいまでは人の家でもテレビがないと落ち着かないような人が多いから、彼らを慰めるのに役だった。

段ボール入れっぱなしのテレビも、お客が
「テレビないの?」
ときくので、

「あるよ、押し入れの段ボールの中に」
「出していい?」
「お願い」

というやり取りがあって、その人に設置してもらった。

そのテレビも失業して一度家を引き払ったときに処分したから、もうないのだ。

NHKしか映らないテレビ

いまテレビがあったら見ると思う。
自分はNHKしか見ない。
NHKしか映らない代わりに安いみたいなテレビをNHKが出してくれたら、買うかもしれない。
最近、源氏物語(与謝野晶子訳)を読んだので、ちょうど大河ドラマがみたいなと思っている。

参考文献

イラネッチケー(NHKが映らないテレビに改造できる部品)
NHKは裁判をするのでなしに、対抗してNHKだけが映るテレビを販売しまくるとともに、己の面白さを世に知らしめよう