乾麺VS流水麺 仁義なき戦い
蕎麦好き相争う
家で食べる蕎麦について、友人と論争をしている。
私は乾麺派で、友人はチルド麺派である。
彼はシマダヤの流水麺を愛している。
すぐ食べられるのが良いと言っている。
しかも流水で流さないで食べる。
彼なりのライフハックらしい。
自分としては、保存性の問題で乾麺の完勝だと思っている。
あと乾麺は一食40円ぐらいだが、流水麺は一食100円以上する。
あきらかに乾麺のほうが経済である。
ちなみに第三の勢力として冷凍麺があるが、私の家に冷凍庫がないため、ノーカンとする。
彼を知り
友人を完膚なきまでにたたきのめしたい。
弱点を探すべく、私は流水麺を研究することにした。
なにはともあれ公式ホームページだ。
「流水麺」商品特長|シマダヤ株式会社 (shimadaya.co.jp)
いかん、流水麺はすごい。
節約がすごい。
水を6リットル、火を450kcal、時間を8分節約してしまう。
なんともSDGsではないか。
次は成分表示だ。
「流水麺」国産そば粉使用 そば 2人前 | そば | 家庭用チルド商品 | 商品情報 | シマダヤ株式会社 (shimadaya.co.jp)
流水麺は意外とそば粉の割合が多い。
その証拠に原材料名の最初にそば粉と書いてある。
原材料名では分量の多いものから順に表示される決まりになっている。
ご存じの方も多いと思う。
蕎麦の原料はほとんどそば粉と小麦粉だから、流水麺には少なくとも5割程度はそば粉が配合されているということになる。
やるな…
己を知れば
しかし乾麺とて負けてはいない。
私はいつも「伝統仕込そば」を食べている。
業務スーパーに売っている。
業務スーパーや製造元のホームページをあたったが、残念ながら「伝統仕込みそば」の商品紹介を見つけることはできなかった。
流水麺みたいに立派な特設サイトを作れとまでは言わないが、簡単な紹介ぐらいは欲しかったところだ。
"干し蕎麦評論家" GO羽鳥氏のレビューがあったので掲載する。
そば粉の割合20%だと…!
完敗だった。
ただ言い訳させてほしい。
GO鳥羽氏の評価はさんざんだが、意外とおいしいんだよ。
というか非常に個性的な感じがしてよいのだ。
ふつうの蕎麦にはない"凄み"を感じる。
そもそもそば粉が2割ということは、逆に考えれば小麦粉が8割を占めるということだ。
小麦粉は美味しい。
それは小麦100%のうどんや、同じく小麦100%のグラコロが非常においしいことを考えればわかることだ。
繰り返しになるが、小麦粉は美味しいんだよ…
百戦あやうからず
まあ、流水麺の実力はわかった。
そもそも麺類は皆兄弟である。
争うことはなかったのだ。
わたしは和解を決意した。
ソ連に仲介してもらおうと思う。
【追伸】そばの乾麺のそば粉含有率について
今回紹介した「伝統仕込みそば」にはそば粉の含有率が表示されていた。
が、ほとんどの製品には含有量が表示されていない。
国民生活センターがその理由を説明している。
乾めんのそばのそば粉の配合割合表示について知りたい(消費者トラブル解説集)_国民生活センター (kokusen.go.jp)
これによればそば粉が3割未満の場合のみ、割合を表示しなければならない。
だから伝統仕込そばには表示があったのだ。
気になったのが、JASマークで標準とか、上級とかいうのがあるという。
全く見たことがない。
本当に使われているのだろうか。
そのうち、JASマークそばを探す旅に出たいものだ。