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成長とはなんぞや? 「情動」の意味が分からん。

さて、連日投稿を続けてきた「成長とはなんぞや?」シリーズ、
精神的、人格的成長に重要とされる社会技能も残すところ2項目。

・情動への対処
・ストレスへの対処

というわけで、今日は「情動への対処」について考えてみようと思います。


思いますが、


「情動」って何?


何となく聞いたことがあるような、無いような。
的な衝

というわけで、今日もググるところから始めます。

「 情動 」検索

こんな説明が見つかりました。

情動とは
情動(emotion)は、生体に入力された感覚刺激への評価に基づいて生ず
生理反応(自律神経系、免疫系、内分泌系の反応)
行動反応(接近、回避、攻撃、表情、姿勢など)
主観的情動体験
の3要素からなる。
この情動は短期的に生じる原初的な感情で、比較的強い反応と定義されており、中長期的にゆるやかに持続する強度の弱い気分(mood)とは区別される。
また情動と気分の両者を総称して感情と定義することもある。しかしながら、情動と感情との区別にかかわる厳密な定義はなく、研究領域や研究者間によってその扱いが異なる点に注意が必要である。
情動の種類は、齧歯類においてもある程度ヒトと共通した基盤を有する怒り・恐怖・不安などの基本情動(basic emotion)から、高次の社会的感情(social emotion:嫉妬・困惑・罪悪感・恥など)までの多岐に渡る。
脳科学辞典より)

だめだ、
なんとなくしか分からない。

関連しそうな2つほど文献が見つかったので、それも見てみる。
どちらもちょっと古いものだ。
(参考までにリンクを載せておきます)

ストレスと情動反応について
(1992, 明治鍼灸医学第11号:91-97
  明治鍼灸大学 大山良樹、
  明治鍼灸大学病院 林田一志、
 明治鍼灸大学病院 行待 寿紀)

感覚と情動から心身相関を考える
(2008, シンポジウム
 心身相関の科学 生体反応からみた「こころ」と「からだ」
 人間総合科学大学 鈴木はる江)


結論から言うと、
ちょっと難しいですよ、これ。

要するに、
何かしらの刺激を受けたときの反応のことで、
外的に表出するもの(行動、表情、姿勢など)と、
内的に発生するもの(感情など)があり、
こういう反応をひっくるめて、情動という 的な。

文献も流し読みで、すごくざっくりなので間違っていたらごめんなさい。



さて、情動についての理解が正しかったとして、
それらに「対処」するとはどういうことなのだろうか。


例えば、
何か恐ろしいものを見たとして、
(仮にジェイソンを見たとしよう)
#恐ろしいもの の例が古い

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その時の反応として「恐怖に顔を歪めて、逃避する」がジェイソンに対する情動だったとして、それに対処するというのはどういうことだろう。

「ジェイソンいるけど、怖くなんかないよー」と平静を装うことだろうか、

「怖いけれど、慌てると転んでしまうから、落ち着いて歩いて逃げるぞ」と避難訓練のときの校長先生みたいなことを思うのか、

「明日は17日の金曜日だから、これはジェイソンではなくフレディだ」と古めオカルトマニアなことを唱えるのか。

どれも、対処っちゃ対処なのだけれど、、、という感じ。

でも色々書いていて思ったこととしては、
「怖い → ダッシュで逃げる」は、きわめて情動的な反応だとして、

「怖い → どうするか考える → 逃げる」だと、冷静な対応に思える。 

つまり、外部からの刺激に対して、条件反射的に反応して行動してしまうのではなく「どうするべきか」と 一呼吸おいて対応する というのが、情動に対する対処という気がする。


そういう意味では、アンガーマネジメントなんていうのは、
まさに情動(怒り)に対する対処行動と言えるだろう。


なぜ、情動に対して対処が必要なのか?

情動のままに行動することの何がいけないのだろうか?
怖ければ逃げればいい とも思う。

確かに、ジェイソンだったり、火事だったり、緊急避難が大事な場面であれば、情動的に一目散に退避することが、適切な対応だ。

しかし、山で熊に出会った時は、恐怖を感じても一目散に退避するのではなく、目を見ながら少しずつ後ろ向きに下がる(決して背中を見せない)のがよいとされている。

このように、情動的な反応(行動)というのは、必ずしも最適な行動ではないということが言える。

会議の場で、誰かが斬新な意見を言った時に、
あまりに斬新過ぎて理解が出来ず「何言ってんだ」と笑ってしまった後に、冷静になって考えてみると、実はものすごく的を得ていたということもある。これも情動的にリアクションした結果、不適切な対応になってしまったという例だ。


言い換えるならば、
情動に対処するということは、状況に応じて冷静に合理的な判断を下せるようにする ということろう。

確かに、そのスキルは重要だ。
いつでも情動的に対応していると、人間関係の摩擦も大きそう出し、コミュニケーションエラーが頻発しそうだ。
いつでも冷静に見える人というのは「情動」への対処がうまい人だったんだな。


*******
「情動」という聞きなれない単語についてアプローチしてみました。
もう少し参考文献などを読んで、理解を深めてみようと思います。

ちなみに、
情動への対処とストレスコーピングには、密接な関係がありそうなのですが、次のテーマが「ストレスへの対処」なので、コーピングの話題は敢えて今回のnoteから外しています。

さぁ、次はいよいよ最後の項目。
・ストレスへの対処

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