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些細な事だと思っていたのに。バイアスに気が付いてよかった話。

つい先日、乾燥機のフィルターのお手入れをした。
一応、毎回の使用のたびに、フィルターに溜まったホコリはブラシでかき集めてきちんと捨てるようにしていたのだけれど、あまりに乾燥に時間がかかりすぎることが気になっていた。

気になっていながらも、乾燥時間はだんだんと長くなっていたので「そんなもんかな」とも思っていた。これもきっと正常化バイアスが働いていたのだろう。

正常化バイアス
正常性バイアスの「バイアス」は偏見、先入観といった意味です。 つまり正常性バイアスとは、多少の異常事態が起こっても、それを正常の範囲内としてとらえ、心を平静に保とうとする働きのことです。 この働きは、人間が日々の生活を送るなかで生じるさまざまな変化や新しい出来事に、心が過剰に反応し、疲弊しないために必要な働きです。

総合南東北病院 正常化バイアス

しかし、タオルが数枚に靴下やら、細かなものが数点だけなのに、何時間も乾燥機が回り続けていることに、違和感を感じて先生に聞いてみた。

「(製品番号) 乾かない」検索

製造元のカスタマーサービスのサイトが出てきた。
調べてみると、定期的にフィルターを水洗いする必要があることがわかった。

早速、フィルターを取り外して、ブラシ片手に水洗いを開始。
ものの3分くらいで、綺麗になった・・・気がする。
でも、普段からこまめにホコリを取ったりもしているので、さほど大きな変化がないようにも見える。

さて、効果のほどは。


めっちゃ早くなった!!!


どれくらい早くなったかというと、
お手入れ直前の場合、少量の洗濯物だったとしても、完全に乾くまで4~5時間はかかっていた気がする(乾燥終了のアラームがなっても、実際には乾いておらず、追加で回していた)
そして、お手入れした後は、2時間とかからずに乾燥が終わるようになった。

嬉しすぎる。
というか、何で今までこんな簡単なことをやらずにいたのだろうと自分を疑ってしまう。まぁ、説明書の類は必要に迫られるまできちんと読まないのが原因なのは理解しているが。



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とまぁ、今回は家庭内の小さな出来事だったわけなのですが、これをビジネス的に考えるとこんな感じなのかな。

【改善前】
1回の乾燥にかかる時間 5時間
週の洗濯回数 3回
1年間の洗濯回数 156回
合計所要時間 5×156=780時間

【改善後】
1回の乾燥にかかる時間 2時間
週の洗濯回数 3回
1年間の洗濯回数 156回
合計所要時間 2×156=312時間

→ 468時間の短縮

もしうちの洗濯機の時給が1,000円だったとしたら、50万円近いコスト削減に繋がったわけです。たった3分のお手入れで。

もちろん、お手入れの手間だとか、実際に乾燥機が回っている時間にかかりきりになっているわけではないとか、電気代はどうだとか、色々な観点があり、それらは一切考慮しなかったとしての単純計算なわけですが。


何が言いたいかというと、ちょっとしたきっかけや、ちょっとした手間、ちょっとした気づきで、色々な改善が可能というのは言わずもがななのですが、それに気が付くためには「バイアス」の存在を意識することが重要ということ。
今回、私はたまたま乾燥機がおかしいな?と気が付いて行動に移すことが出来たのですが、そこまでに何日も何週間もかかっています。
身の回りにあるちょっとした不便さと、いつもの当り前を少し掘り下げることで、思わぬ発見があるかもしれませんね。

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