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今日も面接官。経歴書にアタリをつける。
今日もとある大手企業の面接業務。
事前に経歴書を拝見し、人物像をイメージする。
もっとも、この面接業務の場合は、私が行う質問項目はほとんど決め打ちのような感じなので、面接官としての自由度はそれほど高くないのだが。
「履歴書や職務経歴書を見るだけで、どんな人物かを見極めることが出来るのか?」と聞かれることがある。
この質問に対する私の答えは「だいたい分かる」である。(恐らく一般的な社会人の方であれば、誰でも同じように「だいたい分かる」と答えそうなものであるが。)
少しだけ補足をすると、大抵の場合、経歴書からイメージした候補者像と、面接で対面する候補者の実像とに大きな差はないことがほとんどである。ただ、たまにイメージと違うことがあるという感じである。
なので「だいたい分かる」なのである。
特に私が気になっちゃうタイプは、誇張の強いタイプである。
取引先のことを「自動車メーカー」と表するのではなく「国内最大手自動車メーカー」のように、事実なのだけれどいかにも凄そうに見せようとするタイプ。この手の表現を使う人は、同じ経歴書の中に何度も似たような記載が出てくる。
で、実際話を聞いてみると、担当グループのイチメンバーだったというオチもしばしば。
自分(と自分の実績)を良く見せようとするのは、採用選考においては当たり前のことではあるものの、度が過ぎると懸念事項にもなりかねない。さらにこの手のタイプの中には、自分を良く見せようとする姿勢が強いあまり、ミスや失敗について適切に受け入れられなかったり、なんとなく綺麗に取り繕うようなところがあったりするので、採用するとあとあと厄介の種になってしまうこともある。
もちろん、きちんと面接で深掘りすればすぐにバレるのだが、経歴書にそってサラっと確認するだけの面接であれば、綺麗に通過するのがこのタイプだったりする。
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私が担当するのが、1次や2次面接といった、選考序盤の面接であることが多いためか、あるいは人事的な立場から面接をすることが多いためか、どちらかというとネガティブチェックを担うことが多い。したがって経歴書のチェックのしかたも、ネガティブ要素に目が行きがちではある。(ポジティブな要素は後からいくらでも加点出来るが、ネガティブな要素は、あらかじめ当たりを付けておいた方が確認しやすかったりする)
書き方も人それぞれ、内容も人それぞれ。
奥深い経歴書の世界。
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