仏の教えと、テクノロジーの発展と。
今日はオンライン法事なるものに出席をしてきました。
祖母の七回忌で、もともとは実家で行う予定だったのですが、当日に家族にコロナ陽性者が出てしまい、キャンセルに。ちなみに私の実家は大阪ですが、現在住んでいるのは福岡。そして姉は北海道に住んでいることもあり、中々一堂に集まるというのが難しい状況。
それからしばらく経って、お寺さんから「オンラインでも法事できますよ」とのご連絡が。
オンライン法事・・・
最初はあまりピンとこなかったのですが、時流だなぁと感じ、家族と相談して折角なのでオンラインで実施することに。
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そして、当日開始予定の10分ほど前からZoomに入って待っていると、2~3分前にお坊さんが到着。
画面がつながると、一礼をされ「では始めさせて頂きます」と一言仰って、お経を読みあげ始める。
お坊さんの前には、燭台や香炉、お線香の他に仏様の像などがセッティングされている。画面には映っていなかったけれど、おりんの音も聞こえていた。
30分くらいだったでしょうか、一通りお経をあげて頂いた後、お坊さんが少しお話をしてくださいました。
今日、上げてくださったお経の意味、法事というものの考え方、どのような心持を大切にすればよいのか。
ちなみに私はこの「説法」が密かな楽しみで、今回はどのような話をされるのかとワクワク?していたところ、日本エレキテル連合さんが過去に書かれていたコラムを引き合いに出しながら、生きていく上で大切にするべきものについてお話してくださいました。そんなこんなも含めて、全部で小一時間くらいで、本日の法要は終了となりました。
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オンラインというデジタルなものと、法事・法要というアナログなものが、最初はどうにも相容れないような気もしていたのですが、終わってみるとこれはこれで良いように感じました。
例えば、今回のお坊さんは、事前に読みあげる予定のお経のテキストをデータで送ってくださったので、画面上で文字を追いながらお経を聞くことができましたし、法事というのは亡くなった人を偲んだり、自分たちの心を整理するためのものなので、それはどこにいたって出来るということを改めて実感出来たからです。
さらに、普段は顔を合わせない親戚も、画面越しではありますが顔をみて少し話をすることが出来て、しかも移動のコストはゼロ。実に合理的な感じ。
もちろんお墓参りなどは、物理的な要素があるのでオンラインで完結することは出来ませんが、法事のオンラインはこれから活用していけそうだな、と。
しかし、お寺さんの方からオンラインのご提案を頂くとは。
仏僧業界も進歩してるんだな。いやむしろ時代の変化に合わせて変わっていくところと、変わらないところ、大事にして変えないところ、それを常に見極めることが、人の心に触れる仕事の本質なのかもしれない。
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