誤振込とくだらない妄想
衝撃の誤振込から約1カ月。
4,630万円というお金を受け取った人が逮捕されたというニュースが流れていました。
4,630万円というと、かなりの大金なのですが、24歳の青年が人生を棒に振るにはちょっと安くない?と思ってしまいました。不謹慎ですみません。
悪いことはできないですね。
入出金なんて履歴が全部残りますし。
今後、どのように決着するのかは分かりませんが、誠意のある対応をして欲しいものです。
さて、不謹慎な私はこのニュースを聞きながら、ちょっとした疑問が頭に浮かびました。
この被疑者の人は、発覚当初にネットカジノに使ってしまい、手元には残っていないので返せないというような言い訳をしていたそうです。
もし使用用途が、寄付とか募金のような善良な使い方だったら世間はどう捉えてのでしょう?
まぁ、いずれにしてもあぶく銭身に付かずとはよく言ったものですが、うまい話には裏がありますし、労せずに大金が舞い込んでくるなんてことはないので地道に行くしかないですね。
余談ですが、前職で給与の誤振込という事件が発生したことがありました。
給与担当のチームが誤って2か月分の給与を数名の社員の給与口座に振り込んでしまったのです。
その際の対応としては、該当社員に対して平謝りして、翌月給与で相殺させて頂きました。当然ですが、平謝りと言っても、ただゴメンナサイをするだけではなく、どのような作業工程の中で、どのようなミスが発生したのか、その原因はどのようなもので、再発防止のためにどのような対策を講じるのかなどの説明を懇切丁寧にさせて頂き、了承を得ました。
お金の流れだけで言うと、それで解決となるのですが、実際にはそれだけでは終わりません。
給与支給(振込)というのは、企業にとってはめちゃくちゃ重要です。たとえば、毎月決まった日にきちんと給与が支払われない企業で、安心して働けるでしょうか。おそらく不信感が募るでしょう。給与以外のところで発生したトラブルや不満も、企業の管理体制や姿勢の不行き届きとして認識や志向が繋がり、ゆくゆく働くモチベーションが低下して、退職に繋がってしまいます。(そもそも労働契約の中で、給与の支払いについても契約を結んでいるので、契約不履行になってしまいます)
過剰振込からの返金だろうが、過小振込や未振込からの後日支給だろうが、お金の管理がきちんとできていないことには変わりません。大きな信用問題につながります。
どれくらいの期間で、損なわれた信用が回復できたかを測ることは難しいのですが、けっこう大きい問題だと思います。
というわけで、お金は振り込む方も、受け取る方も、慎重に、ミスなくを心がけたいものですね。