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誰にも負けないあなただけの武器を。
「誰にも負けないあなただけの武器を身につけましょう」
これまで嫌になるほど耳にしてきた言葉。
部活のときにも言われたし、社会人になってからも言われたし。
なんだったら今でも問われているような気がする。
そして、この言葉を耳にするたびに思う。
「誰にも負けないって・・・たいていのことは上には上がいるし、無理ゲーすぎる。ってか無理。」
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「あなたの強みはなんですか?」
就活時に必ずと言っていいくらい問われる質問であり、多くの就活生を悩ませる質問らしい。
実際に、就活イベントでキャリアサポーターとしてアテンドした際に、学生に就活している中で感じる悩みは?と問うと多くの学生から「自分の強みが分からない」という答えが返ってくる。
”強み”というからには、他の人より秀でた何かでないといけない。そんな風に考えるから、余計に難しい。
少なくとも、就活の面接で聞かれる「あなたの強み」は、他の人と比較して秀でた能力でもいいし、自分自身の中で比較的、自信があるところという捉え方でも構わない。(単純に強みを理解するというよりも、客観視できているかどうか、或いは論理性が問われる質問だから)
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誰にも負けない武器。
矛と盾の話ではないけれど、意味があるようでない。
ただ、自分がどこに軸足を置いてものごとに挑むのか。何か課題に直面したときに、何を切り口とするのか。それらを考えるときのポイントになるのが「誰にも負けない武器」と表現される、自分の個性のことなのだろうな。
実際に誰に勝って、負けるかは重要ではない。
ただ、本当に自分に強みと呼べるような個性があるか、見つけられないという人は、恐らくインプットが足りていない。
必要なインプットは知識や経験ではなく、自分のことを世間や周囲の人間がどのように評価しているかという情報。自分には何も強みがないと思い込んでいる人ほど、当たり前に備えている強みがあったりする。
しかし、それらは本人にとっては当たり前すぎることなので、強みだとも気が付いていない。周りの人から「すごいね、珍しいね、自分には無理」と言われて初めて気がつくのである。
謙虚さだって武器になる。
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