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ここは今から倫理です

朝から喫茶店でモーニングを食べる。たまにはそんな朝もあっていい。けど、ゆで卵が食べたかった。
#エッグスラットってなんだ。。

さて、今日はドラマの話。
少し前にNHKで夜中に「ここは今から倫理です」という学園もののドラマをやっていたのをご存知でしょうか。

このドラマは“倫理”を切り口に高校生が直面する様々な問題に対して、教師と生徒が対話を行い最適解を探していくという話。
倫理を考える中で様々な哲学者の言葉が引用される。何が正解か分からない問いに対して、自分の脳内でも視点を変えながら考えるのが楽しかった。

さて、このドラマの中ですごく気になるシーンがあった。

生徒の1人が半グレの兄の影響で、悪の道に染まりかけ、教師が救いに行くというお話の中で、教師が1人の悪者の顔役とバーの中で対峙するシーンがある。

その“悪者”は過去に教師の教え子を悪の道に導いたことがある。(教師は「生徒を取られた」と表現していた)
同じ過ちを犯さぬように教師は悪者と対峙する。ここでも両者が哲学的に論を交わす姿が描かれているのだが、その中で悪者が教師に酒をすすめ、乾杯をしようとする。教師はそれを固辞する。

表面的に見るならば、教師の「決して悪の手は取らない」という意思表示に見える。ある種、当たり前の姿勢に見える。

では、なぜこのシーンが気になったのか。
それは、この時悪者が差し出したグラスに注がれていたのが“ブラックベルベット”というカクテルだったからだ。

ブラックベルベットの作り方は至って簡単で黒ビールとスパークリングワインを1:1でグラスに同時に注いで作る。
すごくシンプルなレシピだけれど、実際に作ろうとするとかなり難しい。2つの異なる炭酸水を混ぜようとすると、かなりの確率で吹き上がる。即ち“混ざり合わぬもの”というわけだ。

さらに興味深いのは、このカクテルのカクテル言葉が“忘れないで”というところにある。
かつて1人の生徒を介して奇妙な縁を持った悪者と教師。そしてその悪者からの“忘れないで”のメッセージ。しかし対極的な2つは決して混ざり合うことはない。

なんて、これは深読みすぎなのだろうか。普段ドラマはそこまで見ないし、ましてや製作者の意図を伺う機会などはない。

もし機会があったならば、あのシーンに秘められた真の意図を問うてみたい。
#意図されたカクテルだったのか
#演出家のただの好みなのか

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