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人事のお仕事④ 採用担当が嬉しい時

すっかり蒸し暑くなってきて、そろそろエアコンのお世話になるか、
もうしばらく扇風機で凌ぐかという時期に差し掛かりました。
とりあえず、エアコン洗浄剤をAmazonさんでポチしました。


さて、不定期開催と言いながら、
連日お送りしています「人事のお仕事シリーズ」
今回のテーマは「採用担当として嬉しかった時」について。


私が採用担当をしていた時に嬉しかったポイントは2つ。
・内定承諾をもらえた時
・自分が採用に携わった人が、昇進したり活躍している時


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先日、「採用担当の腕の見せ所とは?」として、
オファー(内定出し)に関する投稿を行った。 

オファーというのは、
「一緒に働きましょう」という企業(採用担当)からのラブコールなので、
候補者から「はい、喜んでー」と回答が得られたときは、
純粋に嬉しい。
それまでの仕事が報われたと感じる瞬間だ。

内定の承諾を受けた後も、
入社日までは眠れぬ夜を過ごす。

というのも、内定後辞退や、
入社日に来ない(連絡なし辞退)という事態が、
発生することがあるからだ。

就活中(新卒・中途に関わらず)で、内定辞退を検討している方へのお願い。

辞退連絡があっても、採用担当は多少悲しみますが、
無理強いすることはないので、絶対に連絡してあげてください。

じゃないと、採用担当は次の人へのアプローチも出来ずに、
来るはずのない内定者を待ち続けることになります。

連絡なし辞退、ダメ、絶対。


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閑話休題、
私が採用担当をしていて嬉しい瞬間がもう一つある。

それは、自分が採用に携わった人が、
入社後に活躍していたり、昇進の報せを聞いた時だ。

そんな時、私は頭の中で、
「ふふふ、私が見込んだ人だからな」
と勝手に自分の手柄にしている。

もちろん、入社した人の活躍というのは、
本人の努力の結果であり、チームメンバーのサポートの賜物なので、
採用担当がドヤっとするのは、少々お門違いなところはある。

けど、それが採用担当のモチベーションになるのだから、
コソコソと手柄を誇るのである。
#しかしその誇りを披露する場面はほとんどない

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ここまで私が自分が採用に携わった人に、
思い入れがあるのには理由がある。

採用への携わり方は大きく二つある。

一つは、自分自身が面接官として、
選考プロセスの中で候補者と接している場合。

この場合、私は合格させる理由がなければ、
どんなに人出が不足していたとしても、無理やり合格にはしない。
逆を返すと、私が面接で合格にする方は、
自信をもってオススメ出来る何かがある方ということになる。

面接で評価するのは、その人の持つ特徴の一部にしか過ぎないが、
それでも、自分が良いと思った人が、
その見込み通りに活躍するというのは、
ある種自分のことのように嬉しいものがある。



もう1つの採用への携わり方としては、
面接などの直接的な接点は無いものの、
採用担当として、その候補者発掘から、プロセスの推進、
そして、採否判定の会議をファシリテーションしている場合だ。

前職では、全面接官+採用担当によって判定会議を行い、
内定を出すのか、不合格とするのかを決断していた。
採用担当は、その判定会議のファシリテーションを行う。

判定会議の中では、候補者の強みと弱みに加え、
カルチャーフィットしそうかどうかについて、
面接時の質疑応答の内容から確認を行う。

募集職種に必要なスキルがあるのか、
チーム内外で必要な協力関係を築けるのか、
将来的なポテンシャルはあるのか、
そのようなことについて、細かく確認していく。

ファシリテーターの役割は、
会議の進行だけではなく、
採否判定の材料にあいまいなところがないか、
面接官同士の議論を深堀し、判断の妥当性を見出すところにある。

会議の場では、具体的なことをについて
かなり細かく確認をしていくので、
合格となった方については、
なんとしても入社し活躍してもらいたいという気持ちになる。

そんなプロセスを経て入社した候補者だからこそ、
実際に活躍したという話を聞くと、
「ふふふ、私が見つけてきた人だからな」と、
またしても、誰も見ていないところでドヤァと笑みを浮かべるのである。
#やはり、そのドヤァを披露する場面はほとんどない


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採用というのは、不確定な未来に対して、
明るい希望を描く、種まきのような仕事だと思う。

だから、採用するときに
「きっと大丈夫。上手く芽が出て育つ。」と祈りながらも、
その確証はない。


そういう仕事だからこそ、
「大丈夫」と期待した未来が、現実になったときに、
安心もするし、純粋に嬉しく感じるのだろう。
#採用は人事の中で一番キラキラした仕事だと思う

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