10月になったというのに30度超えたとか。異常な日常の世界。
温暖化の影響なのか、たまたまの異常気象なのかは分からないけれど、全国各地で30度越えですって。しかも大分県の日田市では35度だったとか。
私は夏が好きだし、暑いのも好きだけれど、お彼岸を過ぎても暑いとなると、なんだか妙な気分になる。
しかし、そんな異常に感じる気候も、数年続けばそれが平常になるだろう。
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少し前に、
『課長 島耕作』という漫画を読んでいた。
課長 島耕作とは
1983年からシリーズの連載が開始された、大手企業で活躍する中年サラリーマンを主人公にした弘兼憲史の作品。
ちなみに主人公の島耕作はシリーズの一作目は課長でスタートして、会長にまで昇り詰めるだけでなく、就活生や騎士団といったスピンアウト作品まである。
この島耕作シリーズが始まった1980年代は、バブル経済と呼ばれるほどの好景気であり、世の中のビジネスパーソンは、めちゃくちゃに働きまくり、且つ遊びまくることをヨシとされていた。
栄養ドリンクのCMでこんな歌が流れていたような時代だ。
「24時間戦えますか
ビジネスマーン、ビジネスマーン」
課長 島耕作の物語の中で、
社内の様々なシーンが描かれるが、現在の世の中とのギャップに驚かされる。
例えば、
・当たり前に女子社員がお茶を淹れる
・罵詈雑言のパワハラは当たり前
・直接的なセクハラも当たり前
・メールじゃなくてファックス
・会社の電話に私用電話が当たり前
・社内喫煙も当たり前
などなど。
ここだけ書いてしまうと、なんとも言えない感じなのだけれど、作品自体は人間ドラマがあり、大人の恋愛あり、ビジネスドラマありで面白い。
私が着目したいのは、
“当たり前”のあまりにも大きな変化だ。
もちろん漫画の中の話なので、誇張やデフォルメされている部分はたくさんあるだろうし、私自身は当時はまだ子供だったのでリアルなビジネスシーンのことは分からない。
けれど、リアルに通じているところもたくさんあったからこそ、ヒット作になったのだろう。
課長 島耕作の世界は今から20数年前の日本だ。
20年という歳月があればこその変化とも言えるが、平常が異常になり、異常が平常になる。
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世の中の当たり前が、いつ当たり前じゃなくなるかは分からないし、逆に異端とされてるものが当たり前になるのがいつかなんて分からない。もちろん、変わらないものだってある。
ということは、
“常識”というのは、理解をしておく必要はあるけれど、縛られすぎるのも不毛なことなのかもしれない。
フレキシブルでありつつ、自分の核を見つけて大事にすることが大切なのだろうなぁ。
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