障害児の親も 障害者の法定雇用率に加えて欲しい。
22年前 障害児の父親となってからも、それまで勤めていた一般企業に10年近く在籍していました。
娘が幼少の間、妻は育児に専念してくれていましたが、それでもやはり、娘の事で何かと突然の早退、休まねばならぬ事態は度々起こっていました。
当時はまだ、這ってでも仕事に!が美徳、有給休暇は使う事なく40日溜まって、公休出勤の代休すら消化できず、が当たり前の時代でした。
幸い、出向していた子会社での仕入&営業の職が性に合って、利益だけはバツグンにあげていましたし、就業規則を破ってもないのですが、有給消化するだけでも後ろめたい、自分だけ特別扱いの気分は否めませんでした。
そんな折、出向していた子会社が吸収合併され消滅に。
内々で伝えられていた親会社の新しい配属先の上司に、予めそんな家庭事情を伝えました。
と、新配属先が、突然、畑違いのセクションへ変更に。
その急変した通達に伴って、新上司から報告を聞いた親会社の社長が
「既成事実にされては迷惑だな…」
と、言っていた…と噂が耳に入りました。
我が子の障害のせいで… と思いながらウジウジしたくない、噂を聞いたそれだけでケンカもしたくない、そんな話は家にも持ち帰りたくない…
吸収合併を機に 独立します!
と、円満に会社を辞めました。
おかげでスッキリ、未練無く辞めましたが… 実際に障害児もいるのに、
何とかなるかって、ボクの気まぐれを受け止めてくれた妻には感謝しかありません。
ボクは常々思っているのですが…
現在の法定雇用率を倍にして、 障害児の保護者の雇用を、法定障害者雇用率に 1/2人分でエエから 加えられへんやろか。
間接的だけれど、立派に合理的配慮だと。
ボクはそう思います。
今は、放課後等デイサービスも普及して、障害児の両親共に仕事をお持ちの方の方がスタンダード。
20年前と比べれば、環境は良くなったのかもしれません。
でも。
世の中、ボクのように妻に恵まれた方ばかりではない、障害児がいるから飛び出せず、低待遇でも今の職場にしがみつかざるを得ない、また、シングルマザーで何かと休まざるを得ない、そうなると仕事先も見つからない、なんて珍しい話ではありません。
これは、障害児の親に限らず、ご家族を介護されている方にも当てはまる事でしょう。
雇用主に、迷惑と言わせないためにも、障害者はもちろん、その親も雇ってて当たり前 になれば良いなと思うわけで。