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「お山の大将」って何?
中学受験をする子は特に、
「自分よりも勉強ができる子に出会う」
という体験をしますよね。
進学塾に通い始めると、
自分よりも優秀な子がいたり、
志望校に合格して、その中学に、
優秀な子がいっぱいいたりなど。
まあこれは勉強に限らないですが、
「自分より上の存在がいる」
というのは当たり前なんですよね。
でも、なかなかそれを
子どもが受け入れられない
場合があります。
それに対して、
親御さんが心配になられると。
先日もこんなご相談がありました。
「公立小でお山の大将できたわが子が
塾で選抜クラスに入ってはいるが
最近、自信をなくしている。
努力しても上には上がいる状況が
受け入れがたいようです。
どのように声をかけてあげれば
良いでしょうか?」
という内容。
今回ご相談された方は、
わかりやすく説明するために
「お山の大将」という表現をしたと
思いますが、
これって別に、
「お山の大将」というわけでは
ないと思うんですね。
あくまでもその子にとっては、
「負ける経験」が少なかった
というだけです。
まあ、それをお山の大将と
いうのかもしれませんが。笑
負ける経験が少なかったら、
そりゃあ、子どもは負けた時、
どうすれば良いか
わからないと思いませんか?
かつ、親御さんにとっても
負けた子どもを見る経験が少ないので、
どうすれば良いかわからない
という状態ですよね。
つまりは、
ここから新しい体験が始まる
ということ。
それが人の成長であり、
子育てです。
子どもはいろいろな経験をして
成長していきます。
新しい経験をする時は、
「新しい自分」「新しい価値観」が
創られる時と言えます。
今回のご状況で言えば、
勉強で初めて負けた。
ではここから、
新しい目標を設定して、
目標を達成するための
計画を立てて実行する。
これを親御さんが率先して
進めてあげれば良いかなと思います。
確かに声がけも重要です。
ただ、声がけはあくまでも
一時的な効果しかありません。
ここから継続的に
勉強(努力)していくためには、
反復行動をするレールに
乗せてあげなければ
いけないんですよね。
受験勉強で言えば、
どのくらいの成績を目指すのか?
という目標の設定が大事で。
そのための計画を立てて、
ひたすら勉強を反復していくだけです。
そして、
目標の成績が達成できたのか?
達成できたら良かった。
ここまでの努力を褒めてあげます。
そしてまた次の目標設定です。
達成できなかったとしても
何かしら必ず成長しています。
ここまでの努力とその成長を
褒めてあげます。
そしてまた次の目標設定です。
こうやって
親子二人三脚を繰り返していると、
自分の成長を実感できるようになり、
自分に集中できるようになり、
いつしか負けた相手のことも
良い意味で忘れるように
なると思います。
敵に勝つことよりも、
自分に勝つことに快感を
覚えるようになっていきます。
こうなると、
一人の人間として強くなりますよね。
勉強に限らず、どんな状況の時でも
自分自身で目標を設定して、
自分なりの楽しさも見出しながら、
努力を続けられるようになります。
子どもの頃の「お山の大将」は、
負ける経験が少なかっただけ。
親御さんは、
ここからお子さまに新しい経験を
与えていけば良いだけかなと思います。