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子どもの将来の選択肢を増やすとは?

子育ての相談をお受けしている中で、

「わが子の選択肢を増やしてあげたい」

という言葉が良く出てきます。


親御さんのこの想いは、
とても大切なことです。


学力が高ければ高いほど、
将来の選択肢は広がると思います。


たとえば医者や弁護士などは、
大学受験で医学部や法学部に
合格しないといけません。

その先の国家試験にも
合格しなければいけません。

学力は必須なわけです。


もし学力がなかったら、

「医者になりたい」
「弁護士になりたい」

という夢を持つことすら
できなくなることもあります。


「なりたいな」と思ったとしても
「でも私には無理か…」と
諦めやすくなると思います。


この状態は、
選択肢が狭くなっていると
言えますよね。


このように、

「どんな夢でも描けるように。」
「夢を諦めないように。」

そんな想いから親御さんは、
子どもの選択肢を増やすために、
良い教育をしてあげたいと
考えているんですよね。


ただここで、
1つだけ注意していただきたいのは、

「選択肢を増やしているようで、
 選択肢を減らしている」

という状態にはならないように。


この状態になってしまう
親御さんも結構多いです。


これはどういうことかと
言いますと、

たとえば、

中学受験で、
東大や京大に多く合格者を出している
難関中学に合格しました。

でも、本人は途中で、
大学に行かずに、
YouTuberになりたいと
言い出しました。


こうなると、
親御さんとしては、

「なんでやねん!」
「もったいない」

という気持ちになると思います。


これは別に
YouTuberという仕事を
否定しているわけではありません。

あくまでも1つの例として
挙げさせていただきました。

ちょっと極端な例ではありますが。


でも、東大や京大を狙えるような
環境にあるにも関わらず、
それを目指さないのは「もったいない」
と思う親御さんも多いと思います。


でもそれも、本来は、
選択肢の1つなんですよね。


「東大や京大を目指す」という
選択肢が増えたということは、

それを「目指さない」というのも
選択肢としてはあるはずです。


その選択を「認めない」
「もったいない」と思うのは、
選択肢を減らしている状態と言えます。


もちろん学生というのは、
まだまだ大人の世界を知りません。


経験が乏しいため、
将来についての適切な考えや判断が
できないかもしれません。

だから、親が上手く導いて
あげなければいけないのは事実です。


でも、

「選択肢を増やしているようで、
 選択肢を減らしている」

という状態にはならないように。

そこは親御さんも注意して、
お子さまと一緒に将来を考えて
いくのが良いかなと思います。

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