ネット通販の段ボールにほっこりした話
ネット販売の副産物といえば、段ボールである。
欲しい商品が店頭に並んでいないことがままある田舎では、ピンポイントで商品にたどり着いて購入できるネット販売は本当にありがたい。
商品やタイミングによっては、送料入れても店頭よりさらに安く購入できることもあるからありがたいけど意味がわからない。
まあそんなこんなでネット注文で配達してもらう頻度はかなり高いけれど、その度に段ボールは増えていく。
幸いなことに私は比較的いつでも出せる資源回収所が近くにあるので、埋もれるほどたまることはないけれど、資源回収の指定日にしか出せない人にとっては悩ましい問題に違いない。段ボールの仮置き場。
最近では、かさばる以外にも虫の温床やら卵やらなんやら不気味な話も聞かれるようになってきて、配送においては便利でめちゃくちゃありがたいアイテムなのに、使い終わった後の厄介者扱いったら。不憫なくらい。
でも、たまに発送元によって包装に工夫や個性が見られるとちょっと楽しい。
今日届いた荷物は、テープや緩衝材を必要としない段ボールだった。
いつもならテープが貼られている場所にミシン目がついていて、テープをはがすような感覚で段ボールを引っ張って開ける。
段ボール自体にミシン目がついているのは某大手通販サイトでもあるけど、テープの位置というのは初めてだ。
動作自体は同じだから、段ボールに説明が無くても開封に迷うことがない。
さらに、内側には中のモノを押さえられるように設計された段ボールが内蔵されている。
中身を取り出した後も、段ボール自体の糊付けも過剰でないため、軽い力で底面も解体できた。
これはすごい。
なにがすごいって、段ボールしかないところだ。
届いた荷物は玄関周りで開けることが多いけれど、テープは燃えるゴミ、緩衝材は素材によってプラゴミや紙ゴミと分けているため、中身を取り出した後も、ゴミ捨て(分別)というワンアクションが必要になる。
別に大したことではないのだけど、でも、この段ボールなら段ボールゴミだけで終わる。すごい。めちゃくちゃ便利。
段ボールの片隅に「環境負荷が~」「余計な包装を~」的なことが書かれていたけれど、「いや、それもそうだけどなによりもまずめちゃくちゃ便利ィイ!!ラクすぎィイ!ありがたいィイ!!!」となった。
もちろんハサミや段ボールカッターもいらない。ひゃあ!
とはいえ、資材って結構なお値段するんだよね。
きっと、まだ普及しきっていないこのタイプは、お値段も一般的なものより高いのだろう。たぶん。
それでも何か志があって採用してくれているんだよな。好き。
この段ボールを使うことが、消費者だけじゃなく、発送側もラクになるのだったらいいなあ。
でも、テープや緩衝材を使わない分、包装の時に資材を持ち帰る手間は減るのかな?
どうかたくさんメリットがありますように。
家に欲しいものが届くという、貴族みたいな暮らしをしているというのに、開封や、段ボールを捨てるのが面倒だという王様気分なのが自分でもいけすかねえなと思うけれど、そのなかでもこうして、小さな工夫や改良、想いが感じられると、とてもほっこりした気持ちにさせてもらう。
「いままで気にしたことなんてなかったぜ」って人は、ぜひ気持ちに余裕がある時でいいので、包装資材や方法に目を向けてみるのも新しい発見があって面白いかもよ。どうかな。
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