
美容院モテゆるふわ仕上げ問題
先日、友人と話していて思いがけず共感し、盛り上がった話題がある。
それは、美容院ゆるふわ仕上げ問題。
どんなヘアスタイルをリクエストしても、それがモードっぽいクールなものであっても、最後は何故かモテそうなゆるふわに仕上がってしまうというものである。
.
常々思っている。
行きつけの美容室、信頼できる美容師さんを持つ人は羨ましい。
事実、髪型にこだわりを感じたり、おしゃれだなと思っていたりする人は、かなりの確率で行きつけのサロンもしくは担当の美容師がいる。
私も都内にいた頃は超信用できる美容師さんが目的別に数名いたんだけど、地元に帰ってきてからはジプシーになっている。
.
そもそも私にとっての「いい美容師さん」って、希望をくみ取ってくれる人で。
これはカット・カラー・セット全般に言えるんだけど、イメージ画像を見せて、カラーやカットのイメージを伝えても、最終的にゆるふわな、いわゆるモテそうな髪型に仕上がってしまう。
「イメージのモデルさんが可愛いから同じにはならないよ」という話ではない。そんなのさすがに理解している。泣ける。
じゃなくて極端な話、イメージでは”切りっぱなし感のあるゆるやかな外ハネのストレート”なのに、ブローが終わると”細かいレイヤーのあるふんわり内巻きストレート”になっている、みたいな。
でもこれ、実体験である。
確かに可愛い(髪型)。失敗かと言われたら全然そんなことない。きゅるんとしていて、雰囲気はモテそうだ。
でも違うんだよなぁぁぁぁぁあああ!!!!
ただ、過去に顔タイプ診断というものをしてもらった時、「フェミニン」に分類された私は、タイプ的には圧倒的にゆるふわヘアが似合う顔らしい。
もしかしたら美容師さんは、リクエストを踏まえたうえで、より私に似合うように仕上げてくれているのかもしれない。ありがとね。優しいね。
でも、好みじゃないんだ。
服装もメイクも何もかも、私の好みとフェミニンはとても遠い。
この髪型に似合う服も化粧品も持っていないの!あと、すごく男ウケ良さそうに仕上げていただいたけど、モテたいとかも全く無いの!そういうの通り過ぎたの!!!ごめんなさい!
(実際、きゅるるんヘアにしてもらっても次の日からモテたとかはないので、これはただの私の中の被害妄想的ヤバい自意識なんだけど。←)
.
ざっくりと自分の希望に沿った上で、ゆるふわになっているから、最後に「どうですか?」と頭の後ろにデカい鏡を広げてもらったところで、「あ、はい、大丈夫です」と言うしかない。
カラーも、バカみたいな色が好きでたまにしたくなるんだけど、やたらブラウンみとかミルキー感とか落ち着いた…とか勧められてしまう。
違うんだ!原色一発勝負で!いかに発色できるかなんだ!くすむなくすませるな!!!!
って思うんだけど、このやり取りがなかなか難しい。
美容院側としても、希望通りにして「似合わない!最低!」って口コミ書かれようもんならたまったもんじゃないだろうから、安全なゾーンを攻めざるをえないのかもしれない。
.
ただし、声を大にして言っておきたいのは、決して美容師さんが悪いわけじゃないということ。当たり前。勘違いしないでほしい。
私の希望の伝え方をくみ取って、再現してくれる人に出会えていないだけ。
それは、かかりつけ医を探すみたいなもんで、どんな名医だろうと、問診で「なんか嫌だな」と感じたら行きたくなくなるみたいなのに近いかな。
ある習い事で、母が「とてもいい先生」と紹介してくれた人が、私はとても苦手なタイプで続けられなかったという経験がある。先生に落ち度はない。そういうことかな、と。
どんなに技術があっても、最終的には人と人の相性なので、これは私が根気強く探すか、ある程度の妥協点を見つけるしかないとは思っている。
.
世の中の大半は「失敗したくない。可愛くなりたい。似合う髪にしてほしい。」というお客さんだろうから、攻めすぎない姿勢というのはとても重要なんだと思う。
でも、イメージ画像を見せて「似合わなさそう」って思っても、そのうえで再現してくれる人がいるとありがたい。
そしたら自分で「うわ、似っ合わねええええ!!」って絶望と共に、説明不要で理解することができるから。
大丈夫。自分でリクエストしたんだからサロンのせいになんてしない。
まあベストは、「これ似合わないかもよ」って先に言ってもらえる関係なんだけど。
.
なんて話を友人とわあわあしていたんだけど、それでもみんな、変な髪型って思ったことないし、ちゃんと可愛いから、ま、案外まわりは髪型なんてそこまで気にしてないんだよね~あはは~!!!なんて笑ったのでした。
おしまい
p.s.旅行記は中断しているけど続きは書くので!のちほど!