#2 いざ南へ。台湾一周の旅。

約4年ぶりとなる海外1人旅は、自分の”好き”を大切にする旅にしよう。

これまで1人の旅にテーマを設けたことなんてなかったけれど、なんだか今回は、それが大切なように思えた。

台湾には過去2度行ったけど、いずれも台北中心で、せいぜい4泊5日程度。
でも、今回は倍以上の時間がある。
それなら、南に行こう。

となると、目指すは台南。台湾で最も美食の街とも言われる古都である。

美食ね。うん、好き。
私はグルメな人間ではないけれど、たぶん食への熱量は平均以上あるはず。
知らない食材や初めての料理にワクワクするし、食わず嫌いというのがまずない。
そもそも現時点で嫌いな食べ物というのが無い人間なのだ。

さらに台湾の南は年間を通しても温暖な気候のため、フルーツの産地でもある。
フルーツ、大好き。
出来るなら毎日フルーツ食べたい。最高。

宿は、費用を抑えるという目的もあるけれど、1人旅の醍醐味だし、ゲストハウスに泊まろう。
夫には「疲れたら我慢しないで、いいホテルに泊まるんだよ」というありがたい声もいただいたけれど、たぶん必要ない。
私は、ゲストハウスのあの混沌さが、好きなのだ。

具体的な日程は、「台南に行く」だけにしよう。
あとは、その土地に着いてから、居たいだけ居て、移動していけばいい。

そう、ノープランも大好きだ。

こんな風に、自分の好きなこと・好きだったことを1つ1つすくい取るようにして、旅の大枠が決まっていった。
非常に単純で、平凡なことだった。

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出発前にしたことといえば、航空券の手配、桃園空港から市内への電車チケット予約、到着日の宿の予約、台南で泊まりたい宿2泊分の予約くらい。

最近は、ゲストハウスも人気のところは埋まってしまうから、泊まりたいところがあるなら早めに予約したほうが確実だし、割引価格になっていることが多いからね。

※ちなみに台北に限っては、ここ数年の物価高騰が著しいので、ゲストハウス・ホテル問わず事前予約がおすすめ。特に週末は、値段が爆上がりする上に、選択肢が一気に少なくなるので旅の予算に上限がある人はお気を付けください。

ちなみに今回は、LCCのタイガーエアを利用。
国際線でLCC利用は初めてだったので、かなりパッキングは悩んだねえ…。

持ち込み荷物のみで、2個まで。重さは合わせて10kg未満。
3泊4日くらいなら余裕だけど、2週間となるとちょっと頭を使わなければならない。液体物など持ち物の制限もあるし。

てなわけで、悩んだ持ち物もあとでまとめますね。

（※追記）まとめました！

それから、台湾旅行者向けに抽選で2万円相当が当たるキャンペーンがあったのでそれも申し込みまして。（これがのちに波乱の引き金に…）

あとはまあ向こうに行ってからでどうにかなるなと思っていたので、頭の中は、ほぼ「台南で何食べようかな～」でいっぱい。

とはいえ、旅行中なるべく仕事をしなくて済むようにと、可能な限り前倒しでどんどん仕事をしていたため、気付けばあっという間に台湾出発の日に。

初日は夜着だったので、とりあえず台北の宿に行って、夕飯を食べて、寝るだけだな～！なんてのんびりしていたのも束の間。

まさかしょっぱなで台湾12日間生き残りゲームに参加するかどうかをせまられる事態になるとは、この時まったく想像もしていなかった。