陽が沈むまで走っていると、違う世界に行けるらしいっぺよ?
村人B「きいたっぺ?」
村人A「なにさー?」
村人B「隣村で行方不明になってた文吉からの言葉が御触書に浮き出たっぺよ」
村人A「あの、太っちょが?・・・なんて書いてったっぺか?」
村人B「 "向こうで待ってる" って。」
村人B「"畝を抜けて、こっちの世界へ来い"って。」
村人A「文吉の家の田植え手伝えってかー?いやってんだい。」
村人B「でも、最後に見た姿は何も持たずに手ぶらで出かけたらしいさー。それと、こう書いてあって・・・ "ひたすら走れ!" と。」
村人A「あー、あいつ、好きな子ができたからって筋トレしてたもんなぁ。」
村人A「どこで売ってるか分からないような派手な腰巻きもして、おしゃれしとったなぁー」
村人B「んだんだ。」
村人A「3つある木の下を通りすぎる時に、斜め懸垂もしとったなぁー」
村人B「んだんだ。」
村人B「それと、最後にこんな言葉が書いてあったそうじゃよ。」
村人A「なんて?」
村人B「”どん底の状態からでも、その人が望む限り、必ず高く飛躍できる by ライザップ” 」
村人A「そういえば、最近あいつ、急にスリムになってたもんな。頑張って通ってたんか・・・」
村人B「んだんだ。・・・・ん?お前何か知ってるな・・?」
村人A「・・・ん?お、おれは、ゴールドジム派だったから関係ねぇーよー!」
丸山 直文 MARUYAMA Naofumi
Path 4
2005
アクリル、綿布
185 × 185 cm
DOMANI・明日展 2022-23
2022年11月19日(土)~ 2023年1月29日(日)
http://www.dagarossi.com/news_event/index.html