3月8日国際女性デー -歴史で学ぶ女性の伝記や文献の比率が極端に少ない - 社会に出た女性たちは、男性性に沿うしかないか、迷える子羊たちになっている?
日頃女性の絵を多く描いているアーティストだからであろうか。
国際女性デーの日に、インタビューを頼まれた。
20代後半の私は、まさに今、人生設計の不確定な選択肢のリスクに迫られている。
結婚による影響、出産育児、キャリアの形成…etc
もう、正直無力感に苛むような感覚を覚える時もある。
だからこそ、諦めずに本や知識をちびちび集める日課を行なっている。
社会に出ながら男性化せずとも、子供を作ったり、女性性を保ったまま、人生を豊かにするロールモデルを増やすために。
そう、どんな生まれや育ちでも。
まだまだ調べ足りないし、かなり目線が偏っているとは思うのだけど、インタビューをより良いものにするためと、何か前に少しでも進むことを祈って、この文章を書いていく。
目次
・国際女性デーとは何か
・歴史で学ぶ女性の伝記や文献があまりにも少ない - 社会に出た女性たちは、男性性に沿うしかないか、迷える子羊たちになっている?
・日本のフェミニズムは英語圏のfeminismと違う?
・おすすめ本やwikipediaなど
・最後に
・国際女性デーとは何か
国際女性デー。女性のより良い生き方についてフォーカスしていく日なのである。
また、国際女性デーのイメージカラーは黄色であり、その由来はミモザの花から来てると言われている。
・歴史で学ぶ女性の伝記や文献の比率があまりにも少ない - 社会に出た女性たちは、男性性に沿うしかないか、迷える子羊たちになっている?
有名な歴史家のこの名言にもあるように、人は歴史から先人たちの生き方を見て学び、自分の生き方を作っていくのだ。
……でも、あれ?
それにしても女性って参考にできるロールモデル、少なさすぎじゃないだろうか?
私は、学校で芸術に関する見方や、芸術の歴史を細かく学んでいったことがあったのだが、レポートを提出するたびに、取り扱う人物本当に男性ばっかりだなぁとふと思ったのである。それは歴史上、当時は適材適所に棲み分けするのが良くて、自ずとこうなったのだなと思うのだが。
授業が進んでいき、芸術史の中で、女性は、ようやくここ100年ほどでたくさん出てきたことを知る。それでも割合は少ないのだが。
さて、小中高などの学生時代に学んだ歴史の授業、うっすらと記憶にあるのでも、男性:女性の登場の比率肌感覚で申し訳ないのだが、99:1 ぐらいの少なさではなかっただろうか。
しかも、その少ない中でも、男性の場合多様なロールモデルが何百、千個とたくさん出てくるのだが、
女性の場合となると、ただでさえ少ないロールモデルの中に、出自の多様性があまりにも少なく、私はこんなの男になるか、生まれからやり直さないと真似できないよと頭によぎったことがある。
まぁ、巷にヒーローものの女主人公のアニメとか、ドラマとか映画で、数多くの女性が活躍しているが、夢を見させる商業用フィクションなので問題の乗り越え方が真似できないもの多すぎたり、やっぱ伝記や文献よりか実践のための情報足らないので、そんなに参考にはできないのだ。
大丈夫、諦めず深く探せば文献たくさん出てくる。でも、その探す思考まで行き着くエネルギーが必要なのと、きっかけをつかんで運が良くないと辿り着けないのって、なんだかもっとよくならないのかなぁと、思ったのであった。
また、現代社会で実際に仕事をするにあたり、極端に女性性を高めて男性社会に溶け込むか、男性化しないと生きづらいのも、違和感を持った。時代は進み、昔のしがらみから解き放たれ始め、どんどん便利により良くなっているはずなのに、昔の非合理な慣習や考えに縛りつけられそうになる時がある。
今、20代後半というこの歳で、この先もリスク取りながらも大きくキャリアを形成するにあたり、出産適齢期のこの先10年間、そういう育児環境や経済を整えるのって、私でもかなりハードな作業だなぁと正直思っている。まぁ、そのために努力や試行錯誤は誰よりもしていくのだが。女性は、かなり早い段階で、人生設計を作り出さないといけない。本来であれば、社会に出る20歳前後の時にこういった知識を持っておけばと思うことが多々ある。
同世代の20代後半の男性だと、子作りできるのってやはり20年ぐらいは余裕あるので、そういった話題になると、その差を伝えることはしている。
だからこそ、私は女性のロールモデルを探して研究していくことは重要だと感じている。
・日本のフェミニズムは英語圏のfeminismと違う?
”女性の”という言葉が付くと、切っても切り離せないのが、
”フェミニズム”という言葉である。
女性視点の研究、学問は、自ずとフェミニズムになってしまうのである。
ざっと、フェミニズムの歴史をかなり簡潔におさらいしよう。
第一波フェミニズム:
18世紀末のフランスで、フランス人権宣言が出された。しかし、これには女性が入っていなかった。女性の権利を求める運動が欧州各地に広がった。これがフェミニズムの誕生とされる。19世紀半ばになると、女性参政権を求める運動が始まった。女性参政権運動や社会主義に基づく女性の権利・地位向上、男女同権を求める運動を中心とした。
第二波フェミニズム:
1950s~ 1950年代後半からアメリカで起こり、70年代前半に最盛期を迎える。 1960年代後半から1970年代前半にかけて女性解放運動(米国のウーマン・リブ運動、フランスの女性解放運動 (MLF) など)が世界中に広まり、ニューヨーク、パリなど各地で数十万規模のデモが発生した。政治的な平等性を追求した第一波に対し、こちらは性別によって決めつけられる社会的・家庭的な役割や、長い髪にかわいい笑顔といったイメージとしての女性らしさに抵抗をあらわしたものが特徴。
(第三波フェミニズム/第四波フェミニズム省略)
でも、正直私は、この現代の日本の社会だと、”フェミニズム”というワードを使って活動するのはちょっと違うと感じた。しかし、海外のムーヴメントなど見てて、海外の”feminism”だと、結構参加したいと思うのだが……その違和感を言語化していく。
さて、辞典を見比べてみよう。
辞典は、その国がその言葉をどう受け取って使用しているかが簡単にわかる便利なものだ。
海外から輸入された文化を、どう日本が解釈しているか比べると面白い。
まずは、日本。1. 広辞苑、2. 大辞林、3. 大辞泉、4. 明鏡国語辞典を例にあげる。
最初に有名な辞書、広辞苑からだ。
まぁ、広辞苑は新語取り入れるのに時間かかると聞いたこともあるので……しかし、"組み替える"という思想運動の表現かぁ……。まぁ、悲しいけど、これが現状日本のフェミニストを代表する言葉の感覚とも近い。
2. そして三省堂の大型辞典の大辞林。
こちらは"地位の向上と性差別の払拭"にフォーカス。ふむ。
3. そして、「現代」が追求されているのが特徴の大辞泉。
こちらは"権利を男性と同等にし、女性の能力や役割の発展を目ざす"。
ふむふむ。こういった目線なのですね。私は結構この捉え方が好きです。
4. さて、Amazonなどストアで上位にいつも出てくる明鏡国語辞典。
こちらは女性の解放、拡張、尊重にフォーカス当ててますね。
対して、英語勢。”feminism dictionary meaning”でまずは検索。
色々出てくるけれど、1. オックスフォード辞書、2. メリアム・ウェブスター辞書、3. ケンブリッジ辞書。
1. まずは、英語の辞典でもっともポピュラーと言われるオックスフォード辞書
同じ権利、そして信念と目的というワード。ふむ。
2. さて、メリアム・ウェブスター辞書を見てみよう。
こちらも平等、信念というワード。そして擁護にフォーカス。
3. 続いて、ケンブリッジ辞書。
こちらもでた、女性が男性と同じ権利、信念。そして活動にフォーカス。
まとめてみる。
日本の辞書だと、フェミニズムという言葉は女性のパワーを拡張に向かわせたり、〜論という扱い。
英語の辞書の意味合いだと、ちょっと調べる量が甘いけれど、平等になるための信念に、概ね受け取れる。
私は、海外のフェミニズムの、”困ってる立場を助けるニュアンス”の含むムーブメントの方の、良いところや進んでいるところ、活かせそうなものを現代日本へ伝えていこうと思った。
・おすすめ本やWikipediaなど
私は漫画やアニメ、映画やドラマなども大好きだ。
ヒーロー・ヒロインが、問題や敵をどんどんやっつけて乗り越えていく姿は、とても勇気が出る。
それと同じくらい、歴史や文献、ロールモデルを知っていくことも大好きだ。こちらは商業用に整理されていないから、ちょっと触れる人を選ぶかもしれないけれども。でもそういった宝の原石の山から宝物のもとを集めていくと、もっと良い生き方を自分で選択できるようになると確信している。
国際女性デーにおすすめの本やWebページ、研究まとめなどつらつらと挙げていく。
本
もし、”大航海時代の黒人史”などをかじったことがあるならば、”時代に抑圧された女性たち”から見た視点は読み解くことが可能であると思うのだけれど……一般の方はこれから入るとちょっと視点の偏りできついかもしれない。だけども、世界の人口の半分を占める女性たちが、今までどうやって歴史を歩んできたか、また、学生時代に勉強した世界史や日本史がいかに男性ばかりの視点だったか考えさせられるのでおすすめではある。新しいこれからの時代の男女が溶け込む社会に対して、研究進んで女性史も教科書にも載せてもらえると、少子化の脱却とか、人類の自殺率の低下とか、人類の健全な心身の発達など様々な分野で強く効果をもたらしそうだなーと思った。
近現代において大きな足跡を残した10人の女性たち。
・ミャンマーの民主活動家 アウンサンスーチー
・「ザ・ボディショップ」を起業した アニータ・ロディック
・インドで救済活動に身をささげた マザー・テレサ
・アメリカの女性解放運動リーダー ベティ・フリーダン
・イギリスの元首相 マーガレット・サッチャー
・近代的な看護の概念を生み出した フローレンス・ナイチンゲール
・物理学者・化学者 マリー・キュリー
・国連難民高等弁務官 緒方貞子
・環境保護活動家 ワンガリ・マータイ
・元GHQ職員 ベアテ・シロタ・ゴードン
池上彰さんの言葉、柔らかくて優しくて、好きですね。
文庫本なので、サクッと読めるのでぜひ。
学生たちの様々な主観や、池上彰さんのまとめや見解も、好きでした。
"理想は、『世界を変えた10人の女性』ではなく、『世界を変えた人々』という授業の中に、女性たちがいっぱい入ってくることです。"
その通りだと思います。その未来のために何が出るだろう。
児童書の絵本に区分されてるのですが、なかなか簡潔にしっかりと書かれた文章の内容の本。先ほど紹介した女性たちの世界史と比べ、子供向けなのもあるのか全体的にかなり優しい表現だが、問題提起の視点が鋭いと感じた。
日本の神道や仏教、儒教が影響している女性観がよくわかるものになっている。男女に限らず身分による生き方の違い、ジェンダーの問題や、当時の男性観も垣間見ることができる。
特に面白いなと感じたのが、ここ100年ほどで、文明が進んでいった結果、多くの押さえつけられていた人々でも疑問を声に出して、世の中を生きやすく、よりよく動くように変えていったことだ。
ヒーローズジャーニー(英雄の旅)という法則があって、ヒットする漫画や、映画など、ほとんど当てはまる。人が熱狂する仕組み。私はこれを知って、なんでもかんでも使ってた。まぁ、これがうまくいく。
だけども、なんか物足りない。何がもの足りないかって、この法則使っても女性の身だと、家庭や子供持ったら、ほったらかしにしないと旅にいけないじゃないの、ってある時、気づいてしまった。
それは、女性性を捨てていることになるんだろうなって。
だから、このヒロインズジャーニー(ヒロインの旅 ※英語)と言うのは、目から鱗であった。(※リンク先英語なのでDeepl翻訳などで読んでください。)
簡単に内容を説明すると、女性性は男性性とともに一旦旅に出るのだが、困難を越え最後にお宝をGETした後で、無気力などを感じるとのことで、その後で自分の育ってきた記憶の自己理解を見直し、統合させることで、また旅に出ることができるとのことであった。
これまで女性は、育児や家の仕事を多くこなしてきた歴史があるので、幼少期からの養育の見直しというところにフォーカスを当てるのは女性性ならではだなぁと感じた。
女性史や女性心理学が男性主体の社会で研究進んでる現代で、まだまだ発展していけそう。自分にも、今後の活動のために生かせるとても良い本だと感じた。
”紀元前4000年から1990年代までの6000年に及ぶ全世界の女性たちの記録を一つの年表に体系化。年表としては取り上げにくかった歴史を動かす力(権力)と女性たちの生活の営為、結婚、子ども、教育、風俗、時代風潮などなど女性たちの生活の営為を歴史的にたどり、従来の年表からは読み解けなかった新たな人類の歴史像を提示する。”
これまで何か歴史に名を残すことをしてきた女性のたくさんのずっしりとした断片が集ったこの本を、初めて開いた時、衝撃が走った。私は、自分の女性性というものを隠さないと、負い目を感じないと、この社会で生きていけないと頭のどこかで思い込んでいたところがあったと思う。自分に参考にできる、多様な生き方を見つけやすい世の中になって欲しい。
・比較ジェンダー史研究会事務局 国立大学法人奈良女子大学 生活環境学部 三成研究室HP
ちなみにこちらの奈良女子大学研究機関のサイト。世界女性史年表の中を載せてくれている。本じゃなくて手軽に見れるので、ぜひどうぞ。
これまで閉鎖的な空間で女性の仕事とされてきた分野が、ようやく社会に出てみんなで解決しようと言う流れになってきてる。一見、フェミニズムとは関係なさそうなトピックだが、女性が自分の性を見つめた上で、世の中の皆と関わる上で、この分野でも議論が進み、よりよく生きるためにこの本をあげたい。
日本で何かしらの機能不全家族は多かれ少なかれ8割該当するという試算も出ている 。現代日本でもよく話題に上がる、心の病や生きづらさの原因として、幼少期から環境や養育者との接し方による原因も多い。 家の中で社会と断絶されブラックボックス化した環境の中で不適切な養育を受ける子供達は、社会に出ても、また家庭を作り次の世代を紡ぐ時でさえ、人を不幸にしてしまう選択肢を後世に受け継いで行ってしまう。
これまで長い歴史上女性の仕事とされていた、育児・家の仕事・心や体のケアなどの仕事。機能不全家族は、現代社会で核家族が増えたり、街のコミュニティーが分断されたりしてしまったりと、色々と要因はあると思うが、自殺率が高いことや、うつの方が多いこの現代日本で、女性という視点からも研究すると、もっと社会のバランスが取れて、より良いものにできそうだと思った。
もし高校英語が得意だったのなら、この英語圏の児童向けの洋書、"GIRL CEO"かなりおすすめする。
何十人もの、活躍する女性の困難や、乗り越え方が簡潔にまとめられている。
やはり、DVや妊娠など、女性だから起こりやすい性被害や問題、女性という見た目で起こることは、男性史では学べなくて、女性視点の本で学ばないと、学生と違って守られない社会に出た時に、圧倒的に不利になるのだ。
日本は、悲しいことにまだまだ議論も少ないから、日本語話者の3〜5倍以上はいる英語圏の本はやはり情報量の観点からも学びたいことが多くある。
ちなみに、余談であるけれど、私はUSの黒柳徹子的存在のオプラ・ウィンフリーが大好きである。どんな困難も、先人たちが乗り越えてきて、その方法がちゃんと求めた時に手に入りやすい世の中になってほしい。
Wikipedia
まぁ、ちゃんと自分でソースを探さないと怪しい時もあるんだけど、手軽なきっかけや時間潰しになるので、こちらのリンクもおすすめしておく。筆者はひたすら時間が溶けた。
・女性の歴史
・日本の女性史
・女性アーティスト(芸術)
web記事
この記事を書いていたら、Noteの関連おすすめリンクで出てきた記事。フェミニズム大図鑑、ちょっと気になるのでamazonカートに早速入れました。
こちらは、絵本世界史でgoogle検索したらヒットしたページ。面白そうな本が数冊紹介されている。こちらもおすすめ。
最後に
Twitterや巷で見るフェミニスト。正直にいうとごめんなさい。
よく調べる前までは、怒りまくる、ちょっと近寄りがたい集団。それが、女性の身なのに、私の感想であった。
でも、ちゃんと紐解いていけば、ちゃんと解釈していけば、言っていることがわかるところも多々ある。自分の原体験として共感が持てることがたくさんある。そして、私自身も、過去どうやって人に伝えたらいいかわからなくて、ただ口をつぐみ、やり過ごそうとしてきたことがある。
ちなみに、ツイフェミと呼ばれるムーブメントが、よく論争の対象になりやすいが、自分の見解としては、そういった人を刺激してしまうものは、フェミニズムよりもミサンドリー(男性嫌悪)寄りのものだと思っている。
ミサンドリー傾向を持つ人々には、まずは負っているダメージの治癒も率先して行なってほしいと感じた。臨床心理士さんによるカウンセリング、そして精神科の投薬療法の両方をおすすめしておく。もし、現状逃げられない状態になっているならば、どんなことがあっても自分の幸せな人生を送ってほしい。私も虐待など不適切な環境で育ったために、ミサンドリーではないがPTSDを抱えていて、現在も時々医療機関に助けられて現在では徐々に寛解に向かっている。そして自分の経験を生かし、仕事や自分のアウトプットの整理にもかなり助かっている。
体の不調に比べされど心と侮るなかれ。自分の痛みの治療も、とても大事なのだ。
過去自分にされた嫌なことの昇華行動としてただ強いエネルギーをフェミニストと称して、心の準備も用意もない一般大衆に向けていきなりぶつけても、ただ怖がって逃げていくだけなのである。よりよいアウトプットのために、死にそうに傷だらけで走る前に、まずは健全な状態も目指してほしい。
ちなみに、私が女性として生きていく上で、母子家庭で母が大変苦労してる姿を見て育ったり、7人兄妹中、私含め6人が女性であったりと、女性視点からの生き方にかなり密接に触れてきて育ったといえる。自分も幼い頃から問題にまみれながら、進学上京する上で様々な女性しかぶつからない壁を感じた。だからこそ、思ったことは発信していく。(この話はいつかまとめたい。)
男女の垣根が取り払われて、少子高齢化などや色々な理由で共働きがほぼ当たり前になるこの新しい時代、控除や税制による、力をのびのび発揮できない働き方の問題や、結婚による姓の変更による不利益など法律や整備など時代に合わせてアップデートした方がいいことが本当にたくさんあるんだよなぁと感じている。
老若男女関係なく、みんな持っているヒーロー的道徳の心が、悲しんでいたり困っている人たちを助けてくれると信じている。
個人的に、世の中にある女性史って、多くがいかに男性がひどい存在だったかにフォーカスしているように思えてならない。女性だって昔の伝統に従って家に入って、輝きながら家の仕事をこなして、満足して人生を過ごす存在もいくらかはいたであろうし。また、当時、文明も発達してない中で、体の作りの関係上、そうすることが当時の最善策で性差による棲み分けが行われていたという歴史の面もある。
そして、これまで男性の中だって、仕組みの中でひどい扱いされてひどいところへ送られて、ぽんぽん殺された人たちも歴史上に大勢いたわけで……まぁ、もっとひどいことを言えば、そういう男性たちは子供を残せなかったとか、弱音を吐けない男性社会で表に言うことができなくて議論が進まなかった……など、男性が全部が全部悪人ではないと感じている。また、社会の不利な立場とされる人たちに次々とフォーカスを当てていくことによって、男性社会の生きづらさも解決が進んだりして、ジェンダー関係なくみんな幸せになっていくと思うのだ。
今まで社会全体でそういう残虐な仕組みにならざるを得なかったこと、そして、大枠で男性・女性がなどくくって決めつけることもせず、これまでの歴史のシステムを大きく反省して困ってる人や悲しむ人たちのために、見直していこうという視点を、私は広めていきたい……。その上で、性差というトピックを出して問題を分類して解決していくのだ。
そうすれば、もっと議論が広まって、理解が進んでいくと思う。
生きていて良かったと思える存在が、この世に増えていけば、自ずとみんな男女もジェンダーも、人種も、何も関係なく、生き生きと暮らしていけると信じている。
そのための、ジェンダーの女性という視点からみんなで考えていく学問が、
『フェミニズム』なのだと、私は伝えていきたい。
また、私のこの拙い文章に対し、何か感じたら、是非とも文章や言葉や、何かアクションにして欲しい。フィードバック気軽にくれるのもありがたい。
私もまだまだ勉強中であり、もっと考えをブラッシュアップしていく必要があると思っている。
せっかくこの世に生まれたのだから。違和感や引っ掛かり、疑問を感じたら表に出して、少しずつでもよりよくなっていって欲しい。
国際女性デーという機会に向けて、考えをまとめる機会ができてとても嬉しく思う。
吉田佳寿美