一葉の付箋から
実は「伊藤天写真展~この街で生きている~」の会期中、被爆樹木の位置を示す古地図のまわりに、感想を書いた付箋を自由に貼ってもらい、「来てくださった方と一緒に展示を完成させる」という企画を行っていました。
素敵な感想をたくさん貼っていただいたので、一部を抜粋して紹介したいと思います。
まずは、伊藤天くんを応援する一葉から。
伊藤天君
立派な写真ですね。若い情熱が伝わりました。感動しました。ありがとう。
県外から来てくださった方や、海外の方も。
🌟良い写真でした。新居浜から来てよかったです。
🌟私は海外出身で、このたびの展示会の写真を見て、非常に広島に対する思いを感じました。私も写真好きです。今後も頑張りましょう!
今回ご好評いただいたなかに、演出と写真家肝煎りの「動く背景」について書いてくれた方も。写真をかざった網のむこう側には、元気いっぱいに走り回る袋町小学校の子どもたちの姿がありました。
🌟今と昔の出来事を継ぐ映像や、窓の向こうのグランドの風景が印象的でした。
網とグラウンドの間のガラス窓からは明るく太陽の光が差して、まるで、過去と現在、未来を包み込むように感じられたのが印象に残っています。
🌟被曝樹木がなぜ傾いているのか恥ずかしながら考えたこともありませんでした。今日から少しずつ意識して歩いてみようと思います。素敵な写真ありがとうございました。
🌟生まれてから広島に住んでいますが被爆樹がこんなにあるということを知りませんでした。これを機にもっと広島のことを知ろうと思います。
🌟普段住んでいるこの町を改めて思い返すと、たくさんの歴史や思いが詰まった素敵な町なんだと実感しました。写真も全部素敵です!
🌟原爆に遭いながらこれほど多くの樹木が葉を繁らせているとは…。樹木の生命力の強さに驚かされます。スナップ写真も素敵です。
🌟何気ない風景すぎて、一見どこかわからないような場所もヒロシマの一部だと気づいてハッとした。樹木の幹の存在感よ!
🌟広島に住んでいると毎年夏は原爆の話を聞かされ、正直苦手でした。しかしこの写真展には原爆にかかわるものを題材にしていながら明るさや洒脱さもあり新鮮でした。
写真家の方が今後どのような成長を遂げていくのかも楽しみです。
やはり一番多かったのは、広島在住の方が「ヒロシマと出会いなおした」感想でしょうか。筆者もその一人です。
今回のコンセプトずばりの感想をいただけて、嬉しいかぎりです。
今回「声でつなぐ祈り」の音響・照明も担当してくれた伊藤天氏(私達の間では「そらくん」と呼んで親しまれています)。
写真家としてはまだ完成されたベテランではない彼と半年間行動を共にする中で、私達も多くの気づきを得ることができました。
これからまた何年後かにコラボしたら、また新しいものが生まれるのでしょう。
その時を楽しみにしたいと思います。
(俳優·伊藤たえ)