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強迫性障害の疑いがある友人を病院に連れていくまで

友人が、最近おかしい。

風変わりな人だとは認識していましたが、
どうやら強迫性障害のような症状が悪化しているのです。

私は、基本的に変人好きなので、一緒にいるのは苦ではないのですが、
ここまでくるとさすがに心配になり、病院へ連れていくことにしました。
(子供を連れていくような言い方ですが、友人は成人した立派な大人です笑)

私自身、「多様な人の生き苦しさをできる限り理解したい」
と思っていますし、周りの人にも知ってもらいたいと思い、
友人の話を投稿することにしました。

また、病院嫌いのご家族がいたら、
病院へ連れだす作戦の参考になるかもしれません笑

強迫性障害とは

強迫性障害では、自分でもつまらないことだとわかっていても、そのことが頭から離れず、わかっていながら何度も同じ確認などを繰り返すなど、日常生活にも影響が出てきます。意志に反して頭に浮かんでしまって払いのけられない考えを強迫観念、ある行為をしないでいられないことを強迫行為といいます。たとえば、不潔に思い過剰に手を洗う、戸締りなどを何度も確認せずにはいられないなどがあります。
こころの病気であることに気づかない人も多いのですが、治療によって改善する病気です。

厚生労働省 知ることから始めようみんなのメンタルヘルス総合サイト 「強迫性障害」
https://www.mhlw.go.jp/kokoro/know/disease_compel.html


「自分の意思に反してある考えが頭に浮かんで離れない(強迫観念)」と
「その強迫観念で生まれた不安を振り払おうと何度も同じ行動を繰り返してしまう(強迫行為)」の二つの症状があるようです。


代表的な強迫観念と強迫行為の内容

代表的な強迫観念と強迫行為の内容として、次のようなものがあります。

(1) 不潔恐怖と洗浄
汚れや細菌汚染の恐怖から過剰な手洗い、入浴、洗濯を繰り返す、ドアノブや手すりなどが不潔だと感じて触れないなど
(2) 加害恐怖
実際にそうではないと分かっているのに誰かに危害を加えたかもしれないという考えにとらわれて、新聞やテレビに事件・事故(ひき逃げなど)として出ていないか確認したり、警察や周囲の人に直接確認したりするなど
(3) 確認行為
戸締まり、ガス栓、電気器具のスイッチを過剰に確認する(何度も確認する、じっと見張る、指差し確認する、手で触って確認するなど)
(4) 儀式行為
自分の決めた手順で物事を行なわないと恐ろしいことが起きるという不安から、どんなときも同じ方法で仕事や家事をする
(5) 数字へのこだわり
不吉な数字・幸運な数字に縁起を担ぐというレベルを超えてこだわる
(6) 物の配置、対称性などへのこだわり
物の配置に一定のこだわりがあり、必ずそうなっていないと不安になる
このうち、(1)、(2)、(3)が最も頻度の高い症状です。

社会福祉法人恩賜財団済生会 「強迫性障害」
https://www.saiseikai.or.jp/medical/disease/obsessive_compulsive_disorder/


友人の症状の特徴

友人の症状の特徴です。

・長時間手を洗い続ける
ハンドソープがなくなったらボディソープで手を洗い出す
消費が激しいので、平均週に3回はハンドソープやボディソープを購入している様子

・すぐに目につかないような場所に書籍を収納する
本棚を壁に向けたり、クローゼットやシューズボックスに本を入れたり
逆に汚いのでは?と思うような場所でも、友人なりの基準がある様子

・汚れたのではないかと物を買い替える
スマホケース、イヤホン、デスク、デスクチェアなど
安価なものから高価なものまで買い替えている様子

・汚れているのではないかと気になったものを、私に目視確認・匂いを確認させる
リュックの中身の汚れや、着用している服の匂いなどをチェックしている
完全に巻き込まれている

頻度は低いですが、友人が汚れていると認定したものを私が触ると、
手を洗ってくるよう言われます。断るとヒステリック気味に怒り出します。
ちなみに、実際には全く汚れていません。

どうやら汚れを確認させたり、手を洗うように促すのは、
友人が認めた人間だけのようです。

最初は気が済むまで待っていれば良いと思っていましたが、
自分自身にも影響が及ぶとなると、やばいのでは…と思い直し、
友人を病院へ連れ出すことにしました。

病院への連れていくまで

病院へ連れていくまでに約2週間かかりました…手強かった

本人には、つまらないことをしてしまっているという自覚はあるようですが、なかなか自分から病院へ行こうとしませんでした。
好きなものや興味があることへの行動力は半端ないのですが、
どうやら興味がないことについては足が重たいようです。

諦めない私は4つの作戦に出ます。

①Googleカレンダーにスケジュールを招待、予定をブロック
★成功★ 予定を空けてくれました!

②住んでいる地域の病院を調べ、本人に予約するように伝える
失敗 キレそうになるのを抑えながら次に行きます。

③病院へ行く当日に電話予約
失敗 私のスマホから病院へ電話をかけて、友人に話させます。
「本日ですと、初診の方は予約がいっぱいです。」
当日予約は難易度が高いことを知りました。

④別日、友人のアドレスを使用してネットで勝手に病院を予約
★半分成功★
予約した時間に友人は行きませんでした。
事前に病院へのルートも調べて、
何時に家を出発すれば間に合うのかも伝えていたのに…
時間を変えて病院へ行くことに。もう逃げないように付き添いました。

曲者の友人を病院へ連れていくことが、
こんなにも難しいことなのだと知ったのでした。

最後に

※今回の投稿は、友人の許可を得て投稿しております。

正直、友人の苦しみを理解できたわけではないですし、
理解ができない言動に友人に当たってしまうこともありました。。。

ダメだとは分かっていても、最適な行動を取れるような大人には
なりきれていないようです。

友人の治療中に、自分自身も成長していけたらと思っています。
ここまで読んでくださりありがとうございました。

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