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ヒロシマ原爆の詩
「75年草木の生えない」
そう言われた75年の広島に
木々の声が聞こえた
ヒロシマに
75年前
原子爆弾が落とされた
暑い日だった
何度もサイレンがなった
でもあのときは
ならなかったから空を見上げた
大きな音がした
熱い熱がからだに押し寄せた
強い風が窓を叩き割った
音が消えた
水を求めていたら
黒くなった友と雨がそこにいた
その景色の中に
緑はなかった
だけど
草木の生えない広島に
今は力強く木はたっている
力強かったかつての友のように
今あの場所に
草木だけではく
色鮮やかに花もいる
あの頃の追想
緑の中をくぐり抜け
頬を撫でる
平和を祈る私たちの頬を