逃げ出したいすべてのきみ
生きていくうえで「?」と疑問が頭に浮かぶときがある。「?」にもたくさんの種類がある。
自分の答えを知りたくて浮かんだ「?」ではなく、
答えを目の当たりにしたときに何故か浮かぶ「?」
「ああしなさい」
「こうなんだよ」
「ああした方がいいんだよ」
「こうしなくちゃいけない」
「正しいのはあっちだよ」
「きみは間違っている」
こういった場面に出くわすことは誰だってあると思う。そういったときに「?」が、よく頭に浮かぶ。
きみがもし「何者かになりたい」と思っているとする。同時に「自分は無力だ」と思っている。
すると「何もしない」という行為は自分の中で「悪」となる。
『わたしは何のために生きているんだろう』
そう、苦しみながら電気を消す。
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週刊少年ジャンプが好きだ。
「友情・勝利・努力」
これが昔からキーワードとされている。近年ジャンプで読者アンケートを行なったという話。
ある時『あなたの将来はよくなりますか?』と質問したら、そうしたら若い読者ほど『よくなる』と答えたという。
その子たちはどんな言葉が好きかと調べると『友情・勝利』そして『個性』という調査結果だったそうだ。
「友情・勝利・個性」
子どもたちの考え方が、変わってきてるという結果だ。
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そして、いま日本ではお金を持っている人とお金を持っていない人の格差が広がっている。
その人にしかできないような仕事をしている20%の人が多額を稼いでおり、
他の80%の人がいつまでたっても報われない社会となっている。
もはやこの不況時代に誰も「努力はしなくていい」なんて思っていない。
周りには自分を押し殺すほどの努力をして栄光を掴んだ友人もいれば、
まったく努力をせずに夢を諦めてしまった友人もいる。
ただ、「努力」という言葉をすこし広げて、「個性」と考えてみる。
「個性」を生かすための「努力」
そう考えたら少し楽になる。
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そして、病気や戦争。そのような大きな力の前でどうすることもできない人だっている。
ただ、言いたいことは、この大きな力から自分で抜け出すことや逃げ出すことは、
不幸や卑怯ではないということ。
もし毎日なにか大きな不幸の前で泣いてる人がいたとしたら、解決策はふたつしかない。
戦うか、逃げるか。
歯を食いしばって戦ってる人は心から尊敬する。
だけど、それ以外が「悪」ではない。
耐え切れず逃げ出してしまう人にぼくは共感する。
戦争が起こってる国は最前線だけが戦争ではない。
逃げ出したいと考える人は、耐えている人なのだ。
逃げ出したいすべてのきみへ。