【健診の二次検査】「右脚ブロック」と診断されたら?原因・症状・対応を徹底解説!
健康診断の結果で「右脚ブロック(Right Bundle Branch Block、RBBB)」と診断されると、不安に感じる方も多いと思います。心電図(ECG)は、心臓の電気的な活動を測定するもので、右脚ブロックはその一部で見られる異常です。しかし、右脚ブロック自体は必ずしも重篤な病気を意味するものではありません。今回は、右脚ブロックとは何か、その原因、そしてどのような対応が必要なのかについて詳しく解説します。
右脚ブロックとは?
右脚ブロックとは、心臓の右側に電気信号が伝わりにくくなる状態を指します。通常、心臓は規則的に電気信号を送り出し、心室が効率よく収縮するようにしていますが、右脚ブロックの場合、右側の信号伝導が遅れるため、心電図で特定の波形変化が見られます。
この状態は多くの場合、症状がなく、健康診断で偶然見つかることがほとんどです。特に若い方やスポーツをしている方にみられることもあり、必ずしも心臓病が原因とは限りません。ただし、高齢者や心臓病の既往歴がある場合には、慎重な経過観察が必要です。
右脚ブロックの原因
右脚ブロックの原因には以下のようなものが考えられます。
加齢: 年齢を重ねると、心臓の電気信号の、伝導異常が発生することがあります。
高血圧や心疾患: 高血圧や心臓の異常が右脚ブロックを引き起こすことがあります。
その他の要因: 心臓手術歴、肺疾患、または先天的な心臓の構造異常がある場合も、右脚ブロックの原因となることがあります。
対処法と検査の必要性
右脚ブロックと診断された場合、まずはその原因を突き止めることが重要です。無症状で他の異常が見られない場合、追加の治療は不要なことが多く、定期的な経過観察のみで十分です。ただし、動悸や胸痛、息切れなどの症状がある場合や、左脚ブロックが併発している場合は、精密検査を受けることが推奨されます。
また、医師の判断で、ホルター心電図や心エコー検査などの追加検査を行い、心臓の機能や他の潜在的な疾患を確認することもあります。特に高齢者や心血管リスクがある方は、定期的なチェックアップが大切です。
まとめ
右脚ブロックは、心電図で見られる異常の一つですが、多くの場合深刻な問題にはつながらないことが多いです。ただし、症状がある場合やリスク因子がある方は、医師と相談し、必要な検査を受けることで早期の発見と治療が可能です。不安がある場合は、まずは当院へご来院ください。