双極性障害と不眠
双極性障害と診断されるまえから不眠だった。
深夜二時にひとり起きて、朝まで絵を描いたりした。
昨日はお酒を飲んだので、睡眠導入剤は飲めない。そしていま、深夜3時この文章を打っている。悪夢で叫びそうになりながら目覚め、動悸がなかなか止まらなかった。悪夢が現実ではないようにと子供の寝息を確認した。
今日の昼、双極性障害で作家としても活動されている坂口恭平さんの小説を読んだ。タイトルは「家族の哲学」
うつ状態の焦燥感や家族への罪悪感など、心理描写が細かく書かれていた。
風邪をひくと皆熱が出るように、双極性障害になると皆同じような心理になるのかもしれない。そう思えるほど、ふだん私が感じていることが
書かれていた。
この本を読むまでは、こんな変なことを考えたり、不安になったりするのは世界中で自分ひとりだけだと思い込んでいた。
そのため他人と接するときは必ず演技が必要で、私にとって人付き合いとはただ下手な演技を披露する場でしかない。それは親兄弟に対しても同様で、それに疲れた結果、絶縁状態にまで陥った。そうなったのも私の家族の演目が「どんなときでも楽しい仲良し家族」の類のものであったからだ。
うつ状態の私はその演技を続けることができなくなったため、クビになった。
いまは5時半。ねむいけれど眠れないのは経験上わかっている。たとえ布団に入ってもウトウトしかけて目が覚める。いまからでも眠剤を飲むべきか迷う。医者にもアルコールは止めた方がいいと言われていたが、たまに飲んでしまう。そして必ず真夜中にひとり目覚め後悔するのであった。
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