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誰かが見てる 私も誰かを見てる
扉はあるけど外には出たことがない。
ふかふかのお布団が味方をしてくれる。
眠ってしまえば、夕暮れの海岸線を歩けるし、秘密のメリーゴーランドにも乗れる、夏を繰り返す。
扉はあるけど外に出るひつようがない。
ほんとうに?
古い型のカメラをもらって部屋に窓が増えた。
朝と夜を告げる窓と、どこかにつながるの窓の2つになった。
いつかのどこかとつながっている、音と、光が届いてくるし、届いてる。
好きな歌を歌っていると、窓の向こうから拍手が聞こえることがあるから、多分そう。
つながっている。
ずっちゃっちゃっずっちゃっちゃっ。
いたずらもしてみる。
窓の向こうから反響することで、自分が部屋の中にいることを思い出して、部屋の中にいるのかを疑う。
窓の向こうと部屋の中と夢の中に違いがあるのか分からなくなる。
私は何者で、どうなるかも分かりようがない。
でも、ここで生きているんだと思う。
ハローインターネット
私は歌を歌う。