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夜になって旅になった


光が綺麗に思える場所に立っているのは、発火する何かにぶつかるための散歩の成果だとして、何かを抱えて帰ることはできるのでしょうか。波に届いた光は行き先を変えてぼくにたどり着く。瞳の水面でまた角度を変えてその旅を終える。感覚として受け取る穴は機械としての役割果たしているだけで、言葉にはしてくれない。光は澱になってぼくに積もるばかりだ。雪のように重なったそれを、君に見せようとすれば、元の形と紐づくことなく、君は鏡を覗き込んでみつけた自分に出会う。

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