かたてんての日常〜3. なっとうさんとタレタレさん〜
片手だと大好きな納豆を食べることができない…そんな声を聞いて、やってきたかわいい自助具「かたてんて」がいます。
No.1 なっとうさん
ふたりでひとつ。
阿吽の呼吸でなっとうを支えてくれる。
なっとうさんのおかげで、簡単に片手でなっとうを混ぜることができる。
最近、筋肉痛に悩んでいる。
No.2 タレタレさん
タレタレさんは、ホッチキスのようにタレの袋を挟んで開けてくれる。
実はちょっとだけタレを吸っているらしい。
それでよく、なっとうさんに怒られている。
実際に使っている動画
動画を貼る方法がわからなかったので、実際にプレゼンなどを行ったスライドのリンクを貼ります。よかったらご覧ください。
テレビに出演させていただきました
ありがたいことに、なっとうさんとタレタレさんは9月13日(金)のRSKイブニングニュースに出演させていただくことができました。
かたてんてをなぜ開発し始めたのか…経緯についても語っていますので、よかったらご覧ください。
この放送をきっかけに、少しでもたくさんの方が「片手生活の世界」を考え、そして少しでもたくさんの子ども達が研究の面白さに気づいて、自由研究を楽しんでいただければ幸いです。
未来のためにできること
障害者やお年寄りの方だけでなく、若者でも不慮の事故や骨折などで突然片手生活になる可能性は誰にしもあります。
しかし今の世の中は、あまりにも両手が当たり前のことで溢れすぎている。突然片手生活になっても、何かを諦めるより何でも自分でできる世界の方が未来は明るい。そう思い、自助具を開発しています。
自助具を作成するときには、「便利かつ不便」を心がけて制作しています。便利すぎては、モノに頼りすぎて自分でできる楽しさや生き甲斐を忘れていってしまいます。ほんのちょっとだけ「不便」であることも必要だと私は思います。
例えばタレタレさんでは、握力をある程度必要とする設計にすることで、リハビリにも使える…そんな想いが込められています。
また、自助具の機能を保ちつつ「かわいさ」もあるという、機能とおしゃれの調和も目指しています。何もない無機質な自助具よりも、おしゃれでかわいい自助具の方が、外出時にも抵抗なく使用でき、何より心がわくわくします。このわくわくが、生き甲斐に繋がればいい…そう思い、日々かわいい自助具、「かたてんて」を開発しています。
片手生活の苦労を自分の経験や実験だけでなく、他の学生で骨折した方やお年寄りの方、障害者の方に実際にお会いして、たくさんの意見や課題を聞いてきました。当事者の方に寄りそうものづくりを、常に心掛けて開発しています。これからも、たくさんの方の話を自分の足で実際に聞き、たくさんの悩みを解決していくデザイナーになります。
「片手だけで過ごせる世界」は私だけではなく、皆さんとともに…社会全体で創り上げていくものだと考えています。色んな企業さんの方とともに創造していければ、ますます生き甲斐の溢れる社会になると思います。
まだまだ未熟ですが、これからもよろしくお願いいたします。
そしてテレビやnoteをご覧いただいた皆さんへ、本当にありがとうございます。今後とも、かたてんてをよろしくお願いいたします。
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