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『スーパーマンIII』はコメディでハチャメチャなシナリオだがそれがけっこう面白かった

どうも、てっさいです。
アマゾンプライムで観られる映画を探っていると『スーパーマン』シリーズが出てきたので、懐かしくて見てみる事にしました。

今回のスーパーマンはパートⅣまであるクリストファー・リーヴが主演のシリーズです。
『スーパーマンⅠ』の公開が1978年で公開です。なので私の生まれた時に公開された古い映画なのです。
子供の頃にテレビでやっていたのでよく見ていた覚えがあります。
そのため私のスーパーマンのイメージはクリストファー・リーヴになりますね。
しかしクリストファー・リーヴはイケメンが過ぎる。
最近の若い人の感性はよくわからないのですが、クリストファー・リーヴはイケメンの代表と言ってもいいのではないでしょうか。
まだ見てない人はスーパーマンを観ると言うよりクリストファー・リーヴを観るために映画の観賞をお勧めします。

クリストファー・リーヴ JapaneseClass.jp

さて『スーパーマンⅠ』も久しぶりに観ましたが、さすがにⅠは観ている回数が多いため、大体ストーリーを覚えていました。
レックス・ルーサーと言う天才(設定)がヴィランです。
ミサイルでアメリカ東海岸を沈めようとするほどの悪事を働きますが、基本敵役はコミカルです。
またなぜか敵役にお色気担当の美女が一人いまして、しかも大体スーパーマンに惚れます。(シリーズを通して)
敵役はめちゃくちゃな悪事を企てるのですがなぜか憎めないキャラに描かれます。
さてスーパーマンは明確な弱点クリプトナイトがありますが、それ以外がほぼ完ぺきなヒーローなのです。
このⅠでスーパーマンのすごさが爆発していて、最後には時間を戻すという荒業までやってしまいます。
そうスーパーマンはヒーローの象徴みたいな存在なんですね。

右下がレックス・ルーサー。女性はヒロインのロイス・レーン。左下がスーパーマンの仮の姿です
Superman (1978) Movie Poster - ID: 403337 - Image Abyss

『スーパーマンⅡ』はゾッド将軍が出てくるストーリーです。
最近のスーパーマンである『マン・オブ・スティール』と同じヴィランです。
この『スーパーマンⅡ』は愛のために一度自分の力を手放して人間になろうとするのですね。
子供心にその選択肢が有り得ないと思っていて、そこだけよく覚えていました。
スーパーマンの活躍よりゾッド将軍がアメリカを征服していくところが面白く見れました。
またこのゾッド将軍たちはスーパーマンと同等の力を持っているためにまともに戦ってスーパーマンが負ける可能性があるヴィランなのです。

右下がゾット将軍です
https://www.notrecinema.com/communaute/v1_detail_film.php3?lefilm=7382

さて今回の本題である『スーパーマンⅢ 電子の要塞』です。
この話かなりコミカルに描かれています。
そしてシナリオのツッコミどころがえげつなくあります。
ネタバレありで書いていきますのでご了承をお願いしますね。

今回の序盤はピタゴラスイッチのようにアクシデントが起こっていくところから始まります。
美女に目を奪われた男が柱にぶつかり、それの影響でどんどんと街のいたるところで多少のアクシデントが起こり、スーパーマンはそこで大活躍をするわけではなく、死にそうな人を一人だけ助けています。
このシーンがけっこう面白い。遊び心があります。

また今回のヴィラン側の重要人物ガス・ゴーマンは有名なコメディアンのリチャード・プレイヤーが演じていていますが、コンピューターを操る天才と言う設定です。
天才と言うかコンピューターを使って何でもできる超能力者のような感じです。
と言うかこの頃のコンピューターの認識が間違っているのか、まだよくわかっていなかったのか、わざとやっているのかはわからないですが、コンピューターが魔法の道具のように使われています。
なにせコンピューターで天候を操れたり、信号を変更出来たり、映画の中でやりたい放題やっています。
そこら辺はそんな馬鹿なと突っ込みながら楽しむのが良いでしょう。

今回はスーパーマンが高校の同窓会に出席してその頃の憧れのマドンナとの交流が描かれます。
その前に化学工場の火災を食い止めています。80度まで熱せられると鉄を溶かす薬品が登場しますが、何とかその不思議な薬品を守り切ることが出来ます。

今回のヴィラン(敵役)はガスの会社の社長で天候を操ってコーヒーで莫大な利益を得ようとしますが、スーパーマンに阻止されたためにスーパーマンを殺そうと企てます。
そんなことでスーパーマンを殺そうとするあたりリスクとリターンとのバランスを考えているのかなと思ってしまします。

そこでなぜかみんなにスーパーマンの弱点がばれているためクリプトナイトを作ろうと企てますが、成分がわからないところがあり、適当に模擬クリプトナイトを作ってスーパーマンにプレゼントします。
しかし偽物のためにスーパーマンは全然苦しみません。しかし、なんとその模擬クリプトナイトために悪の心が芽生えて、スーパーマンがぐれてしまうのです。

ぐれたスーパーマンの悪行が
事故で困っている人を助けに行かず女性を口説く。
ピサの斜塔をまっすぐに戻す。
お酒の飲んでアーモンドを指で弾いて酒瓶を破壊する。
などです。
善人過ぎたので悪行で大したことをしないのが面白い。

ただヴィラン側のお色気担当に頼まれて、タンカーに穴を開けてオイルを海に流すということを行っています。
そのご褒美にヴィラン側の美女と一夜をともにするというぐれた行いをしてしまいます。

最後にオリンピックの聖火の火を消すという残虐無道な行いを行った後に子供の純粋な言葉に反応します。
そして前の自分に戻るために、善と悪の二人に分かれて対決して、悪の自分を倒して、元のスーパーマンに戻ります。
しかし、スーパーマンの対決ですが悪のスーパーマンはなぜかトドメをプレス機で行おうとします。
当然スーパーマンはプレス機などでは死なないので悪のスーパーマンは最後は首を絞められてやられてしまします。
一人二役のためか派手な殴り合いはほとんどありません。
このスーパーマンⅢも観たことがあったはずなのですが、この二人のスーパーマンが戦うところしか記憶になかったです。
それほどこのスーパーマンⅢは印象が薄い。
そして、おそらくテレビであまり放送されていなかったと思います。

最後にスーパーマンは電子要塞にいるヴィランたちを退治しにいきます。
途中にミサイル攻撃が直撃しますが、スーパーマンにミサイルが当たるのは常人で言うと一発殴られる程度なのですぐに回復します。
電子要塞に行くと普通に戦うとすぐにスーパーマンが勝つので、やっぱりクリプトナイトが出てきます。
クリプトナイト光線でスーパーマンが苦しみ、ヴィラン側の誰かが裏切ってスーパーマンを助けると言うくだりがあります。
Ⅰでもまったく同じパターンがあります。
ワンパターンになるほどスーパーマンの弱点はクリプトナイトしかないのです。
最後はコンピューターがAIのように勝手に思考して暴走を始めますが、スーパーマンが化学工場に行って、鉄を溶かす薬品でコンピューターを倒すという前半の火事が伏線になるストーリーになります。
まあ、でも本来のスーパーマンなら電子要塞くらいはパンチで破壊できると思うけどなあというツッコミはなしです。

最後は自分がやった悪行の後始末をします。
タンカーにオイルを戻し、ピサをまた斜めにして斜塔に戻します。

この『スーパーマンⅢ』は本当にスーパーマンシリーズの中で異質でメインヒロインのロイスすらちょい役でしか出てきません。
またスーパーマンがぐれて無精ひげを生やし、やや黒いコスチューム姿になるのもなかなか面白いです。

古い映画なので演出とかも粗が目立ちますが(シナリオの方が粗々ですが)コメディ映画として楽しめばとても面白い映画です。
時間がありアマゾンプライムに加入している方は観てみてはいかがでしょうか。

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