自分らしさを表現するのは経済的に高くつく上に、他人から支持を得られないのでやめた方がいい

ヴィトン、グッチ、プラダ的な有名ブランド品が好きになれない。
自分なりのこだわりみたいなのが強い。知る人ぞ知る本当に良いモノみたいなのを探したがる習性。
といっても、本当にモノを見る目があるわけでもないので、実のところ極めて単純な価値基準になっていて「作りが良さそう、あまり知られてない、値段が高い(安いものが無い)」を好む傾向となる。

そのようなひねくれた好みなので、有名ハイブランドのロゴが入った商品を持ち歩いている人を軽蔑とまではいかないが、少し冷めた目で見ているところがある。

ところで、最近ヤフオクで不要品をざっと売り払ったのだが、いわゆる僕好みの商品はなかなか売れない、値がつかない。その一方で、ヴィトンやエルメスは30万超えでもすぐに売れていく。

売るときまでのトータルコストで考えれば、ハイブランド品は非常にお得だといえる。むしろ安いとさえ言える。変な自分の好みを押し通すのは、実はすごく贅沢でお金がかかるということだ。

もっと言うと、自分のひねくれた好みみたいなものも、他者の目があっての好みに過ぎない。みんな欲しがりそうなモノを持っている奴と思われたくないという自己演出である。そういう自己演出でもって、他者に良い目で見られたいのである。
しかし、冷静に考えれば、知る人ぞ知るブランドなんてものは、他者に理解されない。自己演出を考えるならばおとなしく有名ブランドを買えば、他者からもよく見られる上に、トータルコストも安い。

何に付けても、自分が欲しいもの、自分がやりたいことを押し通すというのは、経済的にも不利だし、他者からの賞賛的にも不利なものである。今の日本で、最低限の衣食住で不自由しているケースも少ないだろうから、支出の大半は奢侈ということになる。であれば、おとなしく有名ブランドを買うのが良い。人が欲しがるものを買うべきなのだ。

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