知能と知性
【人間には知性がある。】
SF映画『ファンタスティックプラネット』で異星人が人間について評価するシーンがあります。
少しだけ、映画のあらすじを書きます。
『ファンタスティックプラネット』は、ある惑星に生息する、青い巨人(ドラーグ族)と『人間(オム族)』の物語です。
青い巨人たちは、人間を愛玩動物として飼育していました。そんな中、野生の人間たちも生息しており、その数を増やし繁殖していきます。
惑星を支配している青い巨人たちは、『人間』について異なる2つの解釈を持っています。
それは、人間は野蛮な生き物だから絶滅させたい派と、高等な生き物だから共存したい派です。ドラーグ族の中でも意見の相違はあるものの、危険な存在である人間を絶滅させる計画が進んでいきます。
紆余曲折を経て、異種の民族がぶつかり合った結果、話し合いの場を経て『和平協定』を結び物語は終わります。
この作品の独創的すぎる世界観・描写・アニメーション・脚本に対して、沢山の考え方があると思います。
私が注目しているのは、『人間には知性がある』という言葉です。
人間の能力を、正しい答えがない問いに対して答えを探求する能力である『知性』と表現していることに興味深さを感じています。似ている言葉である『知能』は、正誤の答えのある問いを、素早く適切に答えを出す能力です。
知能というと、現代では人工知能が想い起こされます。
人間が人工知能と共存する上で、『知性』は大事なキーワードになりそうです。
強い動機をもって探求する能力を個々に身に付けることで、社会に何か良い変化が起こる予感がします。
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