ドリル
「相手が欲しいのはドリルではなく穴である」という言葉。マーケティングの格言らしいのだけど、日々のコミュニケーションを考える上でも左脳に貼り付けておきたい言葉だなあと思う。
一昨日、チームメンバーが顧客対応に苦戦し、結果的にうまく行かなかったことがあった。うまく行かなかったというのは相手のオーダーに応えられなかったということである。序盤にボタンを掛け違えたまま結局最後まで行ってしまった。複数の関係者を調整する必要があったし、顧客はドリルみたいにゴリゴリのコミュニケーションをとってくる人だから、難易度が高かったという事情もあるけれど。
ドリルみたいな人に対してはどうしても普段より緊張して余計な力が入りやすい。そういう時は勢いに押されるのでもなく、抗うのでもなく、脇道に一度それる。逃げる。後ろに引くのではなく、全体が見える位置から引いて見る。すると、どこに穴が欲しいかわかりやすくなる。そんな感じで良いのじゃないかなあ。全体が見れる位置まで視点を動かすというのは、関係者全体のことが考えられるようになるということ。すると言動も変わってきてコミュニケーションの協働感も作れていくと思う。逃げて引いて協働感を作る。
空気と戦い過ぎずに、時々入れ替えたい。
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