俺は膝の手術したけど諦めないよ
4月上旬。
コロナが広がり始めタイリーグも試合を延期するかどうか決めかねていた時に、セカンドチーム(T4所属)とのTRMで負ったケガ。
その直後、タイサッカー協会は試合の再開を8月~9月予定と発表。
ケガ受傷の4日後にチームは解散することに。
パンパンに腫れて曲がらない膝。こんな症状は初めて。
何がどうなってるの?
不安と焦りしかない中で、1人になってしまった。
あれから3ヶ月と2週間が経ち、ようやく手術ができるようになった。
人生で初めての手術で何も分からないけど歩みは止めない
1.診断名『滑膜ヒダ/棚障害』
滑膜とは関節包の内側を覆っている。関節はこの関節包に包まれており滑膜で関節液(滑液)を生成し関節への栄養を供給または関節がスムーズに動くための潤滑液の働きをする。
滑膜ヒダ(棚障害)について↓
https://ar-ex.jp/kisochishiki/disease/di_12-8.htm
2.手術の方法『内視鏡滑膜ヒダ切除術』
3.手術に至るまでの期間
トレーニングと治療を続けてきたお陰で症状は軽減されてきていました。
しかし3ヶ月経っても依然として膝の引っ掛かりが無くならず、膝蓋骨裏の痛みが治ることがなかったため、回復を促すためにPRP治療の相談をしに行きました。(チームのPTが教わったドクターで膝専門のスポーツ整形の方)
その時に手術の選択もあると言われました。
なぜならPRP治療(*1)は全3回の工程を踏み、ある程度の期間と費用が生じる。
それに加え滑膜ヒダのような骨と骨の間に挟まっているものに対する処置にはあまり有効ではないとの事。(炎症している部分の回復は促せるけど原因が解決できるとは限らない)
(*1)https://www.juntendo.ac.jp/hospital/patient/other/prp.html
リーグ再開までの時間と費用、そして監督とも話をして"回復を待つ"っと言ってもらえたので今回手術を行うことを決断しました。
4.手術するにあたって行った検査
・血液検査
・胸部レントゲン
・心電図
・PCR検査(新型コロナウイルス感染の有無)
・MRI *事前に撮っていたものを使用
・レントゲン(膝)
・等速性筋力測定(サイベックスマシン)
余談ですが大切なことを。
今回の手術にあたりクラブに費用の援助をお願いしたところ”お金がない”と言われ全額実費に。(練習中にケガしたんだけどな...)
ドクターはサッカー現場を知っている方なので、チーム事情を話してなるべくローコストでお願いしたところ日帰りオペになりました。
総額200,000バーツ越え!!
日本円で60万円以上です。
5.手術当日
7月25日の朝8:00に病院に行って待機。(手術は9:00開始予定)
なんか変なテンションでした。
ちゃんと滑膜ヒダは見つかるだろうか?他の障害は見つからないだろうか?切除できたら本当に治るのだろうか?
めちゃくちゃ不安なくせに6週間後にサッカーができているであろう自分を想像すると笑顔になってしまう。
血圧など測ったあとに歩いて直接オペ室へ。
ここから違う世界なんだなと思いました。
服を着替えてる間はドキドキしてたけど、いつもならトイレに行く時間になってしまうので手術中う◯こ出たらどうしようとか考えてました。
(タイミング悪かった人すいません)
オペ室は綺麗でした。当たり前なんだけど。
色がないっていうか、白と銀色だけ。
空気まで綺麗でした。これも当たり前か。
ただ凄く寒くて、ドラマで見たドクターが汗...って言ってる状況は全く想像できない温度でした。
綺麗な手術台(寝心地悪くない)があって、明るくて綺麗に光っている照明があって、横になると暖かい大きなタオルをかけられて安心して、点滴の管をつけて。
どこを手術しますか?と英語で聞かれ(確認なのに)大丈夫かなぁとか思ったり
大腿四頭筋を超音波使って見て何か指差して話してて膝を手術するのにとか思って
(麻酔入れて)寝かせますねってタイ語で言われて、そういえばここには通訳の人は一緒に来ないんだなって思って。
実は狭いところとか顔まわりを塞がれたりするの苦手だから、呼吸器?で口と鼻を覆われた時になんか息苦しいなぁと思ったら、その直後にすぐ寝ちゃったみたい。笑
起きた時はリカバリールームでした。
まずは状況の確認を。
目を動かす。映像が遅れて入ってくる。
深呼吸をする。ちゃんと息吸える。
唾をのみ込む。あれ飲めない...。何回かトライするけどやっぱり飲み込めない。
看護師の方が水を持ってきてくれてのんだら飲めた。
喉が渇いてただけだったみたいなんだけど少し焦った。
6.衝撃の手術内容と結果
チームのPT(ドクターの教え子)も特別に一緒にオペ室に入ったみたいで、目覚めたあとにどんなだったか話を聞いた。
滑膜ヒダはMRIの映像より少し肥大してて全部取ったって。
あと、もう1つ見つかったらしく...半月板が変性断裂(*2)していたらしい。
何それ?
それも切除したって。
何それ???
これにはゾッとしました。
取っても大丈夫な部分だったらしいし、もう取ってしまったから仕方ない。
切除は縫合に比べて復帰は早いみたいだけど、その後の経過をみると切除してなくなった分、やはり機能の衰えの差があるんだろうか。
復帰の目処は6週間で変わらないみたいですが、この手術による今後のリスクなどはまだ分かりません。
全身麻酔の怖さを思い知らされました。
*復帰までの大まかな流れ
・来週からプールで歩行練習
・4週間後にチーム合流(部分合流)
・6週間後に復帰予定
(*2)https://www.juntendo.ac.jp/hospital/clinic/seikei/about/disease/sports/sports_06.html
手術時の写真(術前と術後)
7.帰宅
2 ~ 3時間くらい横になってから、松葉杖の練習して車椅子に座って会計を済まして帰宅。
押してくれたお兄さんが車に移すときに”さっき手術終わったばかりだから慎重に運べ!”って言ってくれて男4人がかりで車に乗せてくれて、PTが泊まってる宿まで送ってくれました。
半月板損傷もあったからなのか、以前教えてもらった手術のイメージより全然重かったです。
ドクター、歩いて帰れるなんてウソじゃん...。
8.膝の手術からサッカー復帰までを記録する理由
今回の手術からサッカー復帰までの経過を僕のtwitterアカウント上で毎日更新します。
モーメントにまとめています↓
https://twitter.com/i/events/1287420535597436929
noteには定期的にまとめていきます。
復帰までの過程で正しいプロセスを踏めず参考にならないかもしれないし、もしかしたら焦ってトレーニングをハードにやってしまい、つまずくかもしれないけど、僕がどうやって今を捉え、この先に繋げて行くかを書き残しておく。
なぜなら...
僕が今回ケガをした時にいろいろ調べたけどやっぱり不安は拭えなかった。
ケガの種類や症状は書いてあるけど、回復していくプロセスや復帰までの道筋、このケガのリスクがどんなものかは見つからなかったし、どう気持ちが変化していくのかも分からなかったから。
だから、もし今僕と同じようにシンドイ思いをしている人がいたら一緒に頑張りたいし、今後同じような境遇に立った人へ
大丈夫!絶対に治って、またサッカーができる!
ってことを証明して、安心させてあげたいからね。
kata #4