ありがとう、ピンクネオン東京。ありがとう、プレイ0125。
1月25日、nagomix渋谷で国内futurefunkレーベル、ピンクネオン東京主催「プレイ0125」に行ってきた。
futurefunkは、vaporwaveから派生した音楽ジャンルだ。だから踊れるんだけど、どこか懐かしく感じる。
ピンクネオン東京は中でも、かなりアッパーな曲のテンションで、どれもカワイイのが印象的だ。ネオンの熱で湿っぽさが完全に蒸発してる。フライヤーの目の覚めるような可愛さからも伝わるだろう。
今日はfuturefunkに出会った頃の話と、プレイ0125に行った感想の話をしてこうと思う。
大学一年の夏ごろ。5月病を引きずりに引きずり、寝ては起きるだけのゾンビみたいだった期間。偶然SoundCloudで見つけたfuturefunkは未来っぽくもあるけど、懐かしさもあって不思議な魅力があった。最初に聴いたのは、Night Tempoやマクロス82-99だったと思う。
それからすぐに衝撃的な出会いがあった。ミカヅキBIGWAVEとの出会いだ。『カワイイDANCE音楽 - EP』を聴いたときは、おかしな話だけど耳でカワイイ!と思った。この世にない音楽。聴いたことのない曲にワクワクが止まらず、一日延々と流してた。懐かしさではなくカワイイをストレートに投げてくるスタイルにがっちりハートをつかまれてしまったんだと思う。
で、ほどなくしてピンクネオン東京を見つけ、またひっくり返った。ミカヅキBIGWAVEを追いかけてbandcampに潜ったら、国内futurefunkレーベルができているじゃないか!しかもミカヅキさんいるし!!
初めて聞いた『ピンクネオン東京 第一弾』はどの曲もリピートしてた。キスミナさんの「 I'm so attracted to you」の華々しいスタートから、 taraさんの「Summer of Love」でリゾートめいた心地よさに浸れる感覚は何度だって味わいたくなる。
「Single Collection Vol . 1.2」も、アートワーク通り曲がキラッキラッしてる。音の多幸感が半端じゃない。竹内まりやのSEPTEMBERが元ネタのTenmaTenmaさんの「September」はどうしてもアニメ調のネオン街が目に浮かぶし、Nekuraさんとキスミナさんの「PNTのロンリー・ガール feat. intend* 」のラップの歌詞は決意を新たにした女の子のその後を想ってしまう。
そんな調子で、アッという間にピンクネオン東京の魅力に引きずり込まれ、5月病が吹き飛び、気がつけば卒業間近。前々からプレイをやってたのは小耳に挟んでいたけど、都合が合わずで結局行けずじまいだった。流石にこのまま引き下がるわけには行かない。というわけで行ってきた。
あっという間の夜だった。気づけば21時過ぎまで踊りっぱなしで、次の日腰から下が岩みたいになってた。
当たり前だけど、人によって曲選が全然違ってfuturefunkの間口の広さに改めて驚いた。
oogimixさんは、「Megalovania」を流していたし、Sugarcream幻想さんが小田和正の「Yes-No」流したかと思うと、TARAさんは相対性理論の「ミス・パラレルワールド」が流していた。
個人的にめちゃくちゃ驚いたのがTenmaTenmaさんの歌が上手いことだ。書いてる途中で、「痛んだティグレット」ってもしや本人の歌声では…?と気づいた。なんて鈍感なんだ。
INTERNET ORDERさんの「S3」を大音量で聴けたのも良かった。
さわやか3組がクラブで流れると思わないでしょう?流れるんだなコレが。
ミカヅキBIGWAVEさんはホントにやばかった。「小さな恋のうた」や、「プラスチック・ラブ」、初音ミクの歌う「Ievan Polkka」のリミックスも流れてテンション上がりっぱなし。他にもbandcampやSoundCloudでは聴かなかったトランスっぽい曲もあり、なんでもできるじゃんこの人……!って思った。
それに加えて、イメージキャラクターのミカヅキちゃんが絵のまんま3次元で踊ってるもんだから頭がバグるバグる。
ステッカーのミカヅキちゃん。まんま…動く。
そして最後にかかるのはSoda City Funk。おれは恥ずかしながらこの曲を知らなかった。この曲で体を揺らすのは最高だった。まさに「このファンキーなグルーヴだけがアタシたちを揺り動かす」だった。ピンクネオン東京の面々が、ステージで踊り狂ってるのは大団円を迎えるアニメのラストみたいで良かった。めちゃくちゃカッコイイよ。ピンクネオン東京。
こうしてプレイ0125は終わった。身体中にfuturefunkを浴びたおれは帰りに通行人にぶつかられてもなんのその。寝ても起きてもウキウキだった。
忘れないうちに言っておく。ありがとうピンクネオン東京。最高の夜をありがとう。というか音楽を作ってくれてありがとう。あなたたちの音楽でロクでもない人生がマシになった奴がここにいる。おれは面と向かって感謝を言う勇気もなかった腰抜けだ。だからこうして端っこで旗を振ることであなたがたの旅路の幸運を祈ろうと思う。よければまたプレイにも出向かせてほしい。
そしてコレを読んだあなたがfuturefunkに興味をもったならここを覗いてみるといい。
(おわり)