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#人が死ぬ
【完全版】魅々子です。またお菓子を作りにきました。
前に逆噴射プラクティスで書いた話の完全版です。
魅々子 ミュージカル部の狂人。大好きな杏子先輩に会った時の照れを隠すため鉄仮面を着けている。お菓子作りが好き。
杏子先輩 ミュージカル部の麗人。魅々子の憧れの先輩。歌と演技が卓越しているため部長に推薦された。
あらすじ
お菓子作りにハマった魅々子は、「分子ガストロノミー」を手に入れるため、国内の研究機関の9割を爆破した。
しかし、学者の一人か
魅々子です。お菓子を作りにきました。
秋風が吹く深夜の住宅街。大音量のJ-popが虫たちの眠りを覚ます。騒音はアパートの105号室、ブブ崎の部屋からだ。彼はいつも通り女とソファに腰掛け、ボボ谷とベベ村をフローリングに座らせていた。
「ナァ!昨日でいくらよ。」
ブブ崎は空のビール缶片手に、ベベ村の方を向く。ベベ村は自己肯定感の低そうな笑みを浮かべながら答える。
「き、昨日は3万でした……。な、なんか高校生はあんま金持ってないみ
あたしの家にスカルライダーが転がり込んできた
「ねー、やめてくんない?学校まで迎えにくんの。」
コイツはスカルライダー。ウチの最悪の居候。
懲りずに校門前に停めてやがった。今日のあたしは目力強めで言ったけど、コイツは顔色一つ変えない。てか、顔色あんのか?
取り敢えず、あたしはコイツに聞こえるくらい舌打ちをかまして、別の帰り道を選んだ。
そもそも出会いが最悪だった。一年前の今日、つまりあたしの誕生日。
あたしは買ったピノ